以前、書いたように低価格のSSDを買って2ヶ月ぐらいメインで使ってみた。が、性能的な問題から結局、もとのハードディスクに戻すことになってしまった。非常に残念である。
せっかく買ったSSDをあきらめた原因は、「プチフリーズ」と呼ばれている一時的にアクセスが非常に低下する問題である。以下、WikipediaのFlash SSDからの引用。
プチフリーズ(プチフリ)問題
2008年7月頃よりMLC-NANDのSSD利用時においてWindowsの動作が一時的(プチ)に止まる、重くなる(フリーズ)という問題がネットにおいて多数報告されるようになった。当初はMLC-NANDのSSD全体の問題と考えられていたが他社コントローラICでは報告が上がっていないため、現在では特定のコントローラICにおける不具合であり製品レベルの問題と考えられている[要出典]。
具体的には、ハイバネーションからの復帰時、アプリケーションのインストール、ファイルの解凍時などハードディスクに負荷がかかるときに、ハードディスクのアクセスランプがつきっぱなしになり、数分間の間、処理速度が異常に低下する。その間、ほとんどパソコンは使い物にならない。
いろいろと対応策があるようで、次のページにある対策を一通り試してみた。しかし、ある程度「プチフリーズ」は解消されたものの、やはり起きるときには起きてしまう。
SSDのプチフリ対策、延命措置 まとめ. – パソコンあそび.
この「プチフリーズ」が起きる原因は、たまたま買ったDOS/V POWER REPORT 03月号のSSD特集に詳しく書いてあった。以下、引用である。
つまり、NAND型フラッシュメモリであるページ内のデータを変更したい場合には、まず、そのページが含まれたブロック全体を飽きブロックに待避させる必要があり、消去は、待避後にしか実行出来ないのだ。
この待避動作は「ブロックコピー」と呼ばれ、待避したいブロック内のページからデータを読み出し、データのエラー訂正を行い、待避先ブロック内のページ書き込むという一連の動作を待避したいブロック内の全ページで行うことになる。ここで問題となるのが、ブロックコピーに要する時間だ。これは、最悪の場合で100ms以上、つまり0.1秒以上かかるとされているのだ。
ただ、すべてのSSDでこの「プチフリーズ」問題が発生するわけではなく、より高価なSLCタイプのものや、キャッシュとしてDRAMを搭載したSSDでは発生しないようだ。
結局、メインでの使用をやめてしまったSSDだが、「プチフリーズ」問題が発生しないときには確かに速く、その快適さも捨てがたいのも事実である。おそらく今年中には手頃な値段で安定して動くSSDが出てくるだろうから、もう少しだけ待つとのがよいかと思う。この本でおすすめのSamsung MMDOE56G5MXP-0VBやバッファローのSHD-NSMRシリーズは確かに文句ないが、いかんせんまだ高い。このクラスの製品が2万円を切ると即買いますよ、ハイ。