木曜日の夜にフジテレビで「コマネチ大学数学科」という番組があるのだが、毎週1問数学の問題が出題されて、それをビートたけし、現役東大女子大生チーム、コマ大チームがそれぞれ回答する。ちなみに現役東大女子大生はなんというかコギャル風である。
この番組はいつも愛読している弾さんのブログでいつも放送後に解説が公開されているのでいつの間にかHDDレコーダーで記録して見始めている。ただし弾さん同様、CMは自動スキップである。ちなみに弾さんによるこの第10講の解説はこちら。
さて、いつものように仕事が終わって帰宅して、ビールに続いて焼酎を飲みながら見た問題。今週の問題は、次の通り。
芯の直径4cm、全体の直径11cm、幅11.4cmのトイレットペーパー60mは何回巻きか?
ここで、暇な人は読むのをちょっと中断して自分でも考えてみましょう。
この問題を見て私が漠然と思った答えは、「直径がだんだん変わるから面倒なんだよなー。意外に直径の平均値=(4+11)/2=7.5cmとして計算してしまってもいいんじゃない?」
で、「もし平均の7.5cmで代表出来るとしたら、紙の厚みをxcmとすると直径11cmの外径と直径4cmの内径の1つ内側の周は、それぞれ(11-x)*πと(4+x)*πなので2つを足すと(11+4)*πで平均するとやはり7.5cmの直径の円周と同じになる。であれば1周づつ7.5cmの平均に向かって縮めていくと、外側、内側ともに紙の厚みだけ縮まっていくので、すべて直径7.5cmとしても何周かという計算に関しては同じである。直感的には円周の長さが半径の二乗ではなく一乗なのがポイント。で、
6000/3.14159/7.5=254.7
と買ったばっかのMacの電卓で計算してから続きを見る(実際には酩酊していて60m=60,000cmと間違えていた)。さすがに、もうひとひねりあるかと思いきやなんとこれが正解。現役女子東大生チームが感心していた竹内先生の台形の公式を使った正解より私の解の方が少しだけスマートだと思うのだが、どうでしょう?
練習もかねてまだ慣れないMacでせっせと書いています。また新しいWeb2.0の新書が出たということでさっそく本屋でゲット。もちろん初版。そもそも私がこの本の存在を知るきっかけになった弾さんのブログのエントリー「Web2.0であなたが変わる」によるとこの本は、「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる」と「グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する」に続く「三部作」のトリをつとめるのにふさわしい作品とのこと。筆者は本の中で次のように書いており、Web2.0によってビジネス、あるいは人間の行動がどのように変わるかについて書かれている。
だが、あなたが技術者でない限り、「あちら側」のシステムを支えるテクノロジーの話などを深く知る必要はない。昨今、パズワードを「解説」しようと、タイトルに「Web2.0」と冠した本が数多く出版されているが、その内容は技術やインターネットの閉じられた世界の話が多い。しかし、大事なのは技術そのものの進化ではなく、その進化が実際に人間の行動を変えることだ。だから、Web2.0の本質を知るためにはまず、「2.0的」といわれるサービスをとことん使い込んでみることをお薦めしたい。「Web2.0でビジネスが変わる」より
私が、この本を読んで最も「ほう!」と思ったのは、第2章の「マスメディアからCGMへ」である。以前、このブログのエントリー「テレビCMの広告モデルは大丈夫なのか?」に書いたように、HDDレコーダーによるCMスキップや、そもそもテレビCMに対する広告効果の疑問などを勝手に心配していたのだが、そのことがずばり書かれている。
マーケティング用語だと思うのだが、人が何か物を買うときのステップは、
Attention(ほう!)
Interest(へえ、なるほど!)
Desire(これ、いいかも!)
Memory(あれ、いいよなー)
Action(買っちゃえ!)
の「AIDMA」だそうだ(カッコの感嘆文は私のオリジナル)。が、ネットの発達した現在では、
Attention(ほう!)
Interest(へえ、なるほど!)
Search(ぐぐりまくり!)
Action(よさげだから買っちゃえ、ポチっとな)
Share(これ、いけてまっせー)
の「AISAS」に変わっているとのこと。しかも最後の「Share」は次の「Attention」を再起的に誘発する。これを読んで私は「ええ、変わってます、ばっちり変わってますとも!」と思わず賛同することしきり。少なくても同世代の私の周りの人でネットで調べずに高価なものを買う人は少ない。あんまりネットとか使ってなさそうな人でも意外と「価格.com」の口コミ情報を熟読していたりするもんだ。
そう考えると、とどのつまり資本主義経済の要は人間が金を使うことにあるので、この購入サイクルが変わるということは経済全体に大きなインパクトをもたらすのではないだろうか?だとするとビジネスとしての狙うべきポイントはずばり、この新しい購入サイクルに積極的に介入していって自社製品に有利に誘導することにあるのではないかと思う。Googleが目を付けたのはSearchからActionに結びつけることで、結びつける対価として企業から莫大なお金を受け取っている。この購入サイクルをじっと見つめていると新しいビジネスモデルが浮かんでくるのかもしれない。
あー、慣れないMacで書いたのでちょっと疲れました。ふぅー。
私は家と会社で計4台(+MacBook!)のパソコンを使っているが、いつも不満だったのがブックーマークがそれぞれのPCに別々に入っていることだった。「ブックマークなんてネットワーク上に保存しておいてどこからでも参照できるようになればいいのに!」などと、前から欲求不満な状態がもう10年ぐらい続いていた。
そんな私の心の琴線に触れたのが、Google Browser Syncである。こいつは、Firefoxのプラグインなのだが、なんとブックマーク、クッキー、ユーザーIDなどのブラウザーの情報をGoogleのサーバーに保存して複数のPCで同期できる優れものだ。Firefoxを起動するとまずGoogleのサーバーと同期して、しかも前回に開いていたページまでもう一度表示することすらできる。嗚呼、なんて素敵なんでしょう!
が、これには重大な問題がある。それは私はこよなくLunascapeというIEエンジン系のタブブラウザーを愛していることだ。が、それもこれもGoogle Browser Syncのために、泣く泣く別れることにした。
さて久しぶりに使ってみたFirefoxは、一段と描画が美しくなっておりほとんどIEと遜色なくなっている。しかも、微妙に軽快な気がする。うーん、IEももはや必須ではないのか。さっそくGoogle Browser Syncをインストールしてみる。このサービスを使うにはGoogleアカウントが必要である。起動時に数秒待たされるが、本当にシンクロします。会社のPCも家のPCもはたまたMacも同じブックマークが使えます。あと、多分Linuxも。
プライベートなメールはすべてGmailにしている私としては、これでWebとメールは完全にOSの種類と実際のパソコンに依存しなくなってしまった。どうもこのあたりがコンピューティング環境の大きな曲がり角のように思います。これから、いろいろと面白くなりそうです。
私の中でありそうでないもののひとつに「Emacsでwell-formedなXML文書の編集ができるマクロ」がある。が、嬉しいことにこれは今日、過去形になった。
ここ最近、仕事でせっせとXML文書の編集をしていたのだが、なんとEmacsでマクロなしでプレーンテキストとして編集していた。当然、最初は手動でインデントしていた文書も色々な人の手が加わり見るも無残な状態になっていた。これでは、まるで竹やりで戦車に向かっていくようなものである。もっとも、世の中にはPSGMLモードというものがあり、これでXML文書を編集できるわけだが、いかんせんDTDが必須だ。XML Schemaしかない場合などは困ってしまうし、そもそもスキーマのない文書もある。また、Eclipseを使う手もあるが、Emacs暦15年となりキーバインドが脳と直結している状態の私にはなかなかEmacsは手放せない。(Eclipse+Emacsキーバインドはちょっときびしい)
で、修行僧のようにプレーンテキストとして編集する日々を送っていたわけだが、あまりの生産性の低さにとうとう自分でLispを勉強して自作さえ考えていた。で、ぐぐりまくってやっとたどり着いたのが、epoxmlである。
すばらしい!ばっちりです。探し当てるのとセットアップに時間がかかってしまったが、何十倍ものリターンがあると思う。あえて言わせてもらうと、もっと早く出会いたかった。もしも、だれか「そんなに苦労しなくてもこういうのがあるよ」と知っててもショックなので言わないでください。あ、いや、やっぱり言って下さい。
今までMacと縁のない生活をしてきたのだがついに買いましたよ、Mac。ちなみに買ったのは最近出たインテルのCore Duo搭載のMacBookです。一番安い1.83GHzのやつなんですが、BTOでメモリを512MBから1Gにアップグレードすると1万円してどうしようかと悶々としてたら、Apple Storeから1万円のクーポンがきたので反射的に注文してしまいました。
「発送しました」メールが来てから到着するのに4日くらいかかったので、BTOは海外(おそらくアジア)なんでしょう。早速開けてみると、Appleらしい素敵な梱包です。まあ、詳しいレポートはPC Watchの本田雅一さんの記事13.3型ワイド液晶の「MacBook」ファーストインプレッションを参考にしてください。
さてさっそくMac初体験です。まず悩んだのが漢字変換のオン・オフ。これはスペースキーの右の「かな」キーでオン、左の「英数」キーでオフとなっていることを発見。トグルになっているWindowsに比べて現在のステータスを確認しなくても切り替えれるMacのほうがいいのかもしれません。
あとスライドパッドですが、これはやっぱりなじめません。仕方ないのでマウスを買いにいったらかっこいい純正マウスのMighty Mouseが欲しくなり、6,000円近いのに無理して買ってしまいました。いまどきコードレスでなく赤外線でこの値段は高いですが、ここで普通のマウスを買うとなんだかなぁと思い、また散財。使ってみたところ、なぜかポインターのスピードを最速にしないとWindowsと似ているフィーリングにならない。うーん、Macはクリエイターが使うからポインターがゆっくりなのか?などと悩みます。あ、キータッチは悪くないです。
さてMacといえば、普通はクリエイティブなことに使うイメージですが、他にもBSD系のUNIXがOSとして採用されており、買ったときからUNIXのシェルが使えることで有名です。早速ターミナルなるものを開いてみると、使い慣れたbashの画面が表れました。うーん、素敵。早速いろいろ遊ぼうということで、「MAC OS X HACKS」なる本を買ってきたので、またレポートします。あ、このエントリーはもちろんMacBookで書いています。
昔のエントリーPassion lives hereに書いたように、私のアパートのリビングに55インチのリアプロがあるのだが、家のファイルサーバーにある動画を見るためのプレイヤーとして、以前作ったリビングルームPC(その3)を使っている。
PCなので、DVDでもDivXでもWMVでも、はたまたネットサーフィンも可能なのだが、やはりソファーに座ってマウスやキーボードの操作は面倒だ。リモコンで電源も入らないし、場所もそれなりに占有する。そこで目をつけたのがMOVIE COWBOYという製品。
この製品は3.5インチのハードディスクを内蔵することが可能で、いわゆるNASとしてその中の動画や音楽を再生でき、コンポーネント出力や光デジタル音声出力もついていたりして、なかなか高機能だ。しかし最も私の琴線に触れたのはネットワーク機能である。この機能によりリモートのサーバー上にあるファイルを再生することが出来る。2万円弱と値段も手ごろなのでさっそく通販で買ってみた。
届くとさっそく分解してHDDを装着。中に動画を入れる方法だがUSB2.0でつないで転送する方法とNASとしてネットワーク経由で転送の2種類がある。ここは当然ネットワークといきたいところだが、ITmediaのレビュー理想に近づいた……かな!?──NAS機能が追加された「MOVIE COWBOY」を試すにあるように転送速度は書き込みで500KBと劇遅い。仕方ないのでUSBでPCをつないで内蔵のHDDに動画を転送すると確かに見れた。一応1080iで出力できるがあまり綺麗ではないので480Pにセット。どうせハイビジョンを再生するわけではないので解像度の変換はMOVIE COWBOYではなく、リアプロのエンジンにさせようというわけである。
さて次に試したのが、リモートのサーバーにあるファイルの再生。この機能の場合、ホームページには「動画の再生はMPEG-4のみとなります」とあるが、やってみるとDVD ISOも問題なく再生できる。うーん、「こりゃ内蔵HDDいらんわ」と思いHDDを外して使っております。静かだしいいのだが、その分値段下げて欲しいなー。内蔵のディスクを持たずリモートのファイルを再生するこいつもある意味、Thin Clientかななどと思う。
WMVを再生できないのが欠点かと思っていたら、買って3日後に新製品が発表される。が、ネットワークに対応していない。メーカーさん、ネットワークに機能をしぼってその分画質を改善した製品を出すと、アンチ・ホームシアターPCとしてヒットしまっせ。