仕事の帰りに映画『カイジ』を見に行った。といっても9時からの回。だいたい夜同僚に『今から映画を見に行く』と言っても唖然として本気にされないが意外にいいものである。何がいいってガラガラに空いているのがいい。あとレイトショー割引で1200円ぐらいだし、何と言っても平日に楽しいことがあると得した気分になるというのが大きい。
さて肝心の映画だが、まず感心したのが原作のいいところを極限まで生かした台本だ。限定ジャンケンに始まり、橋渡り、Eカードの内容だが原作に忠実だととでも収まらない内容を綺麗にまとめている。無駄も無いしテンポもちょうどいい感じ。
そしてよかったのが俳優たちだ。カイジ役の藤原竜平は普段は冴えないが、ピンチになると人が変わったように強くなるカイジの特徴を如何なく演じている。橋渡りで覚悟を決めて『何としても渡ってやる!』のセリフは決然とした感じで実にカッコよかった。またサラ金社長の天海祐希もよかった。冒頭でドスを効かせた声でカイジを恫喝するシーンは迫真の演技。その他、限定ジャンケンの船井、地下の班長、石田のおっちゃん、橋渡りの佐原もいい味を出していた。そして利根川役の香川照之も最高。野心満々な帝愛の幹部を見事に演じ切っている。
またカイジといえば、心突き刺さる名セリフが有名で確かカイジ語録のような本も出ていたように思うが、それも違和感なく忠実に再現!やや長すぎて苦しいシーンもあるが実にいい。ついつい噛み締めてしまう。『最後の最後で他人のことを思ったおっちゃんはどれだけあんたらより上等な人間だったことか!』とか。
原作と違うエンディングも実にいい。『カイジ』この秋お薦めの一本です。行ったらマジックでスニーカーに線を入れたくなりますよ。
以前、「仕事するのにオフィスはいらない」について書いたが、その本の中で佐々木氏が薦めていてずっと気になっていたサービスがオンライン蔵書管理の「メディアマーカー」です。自分の持っている本、これから読みたい本、もう読んだ本などを登録して、★による評価、感想、まとめ、所有しているかどうか、読了日、さらには物々交換対象とするかどうかなどを記録出来ます。佐々木氏によると
みなさんは、どのようにして書籍を購入しているでしょうか?書店で見つけて何となく購入したり、あるいはブログに面白そうな本が書評されているのを見つけて、考えもなしにアマゾンでワンクリック購入したりしていませんか? そうして気がつくと、家の本棚には、読んでいない本や、なぜそんなものを買ったのかさっぱり分からないような本であふれ買っている状況になっていないでしょうか?
ええ、なってます!激しくなってますとも。最近では出勤時に本棚から本をピックアップするのだが、そこでもセレンディピティて感じ。自分の本棚なのに!
しかしメディアマーカーを使えば、たとえば「これから買おうと思っている本」「もう今日入試多が、まだ読んでいない本」「購入しないで(図書館で借りるなどして)すでに読んだ本」など、非常に細かく分類することもできるようになります。
とのこと。ところで、本の登録方法としては、メディアマーカーのサイトからの検索、メール、アマゾンでのワンクリック、USBバーコードなどありますが、私のおすすめは、ずばりiPhoneです。QuickMarkというアプリがあるのですが、これでバーコードを読み取ることができ、さらに読み込んだ値をパラメーターにしてSafariで開くことが出来ます。ちなみにQuickMarkは次のエントリーで知りました。ちなみにこのたつをさんの場合は本の評判サイトに飛ばしています。
[を] アマゾンレビュー一気読みサイト Revilist を iPhone のバーコードリーダーアプリ経由で使う
アプリの設定方法などはこの記事を参考にしていただくとして違うのは飛ばし先のURLで、次のように入力します。(“daitoku”の部分は自分のIDに変えて下さい。あとCookieを作成するために1度iPhoneのSafariでログインしておく必要があります。)
http://mediamarker.net/u/daitoku/search9?cat=9&srh=1&auto=1&q=
“q=”のあとに自動的にISBNコードをつけて転送してくれます。これでだいたい10秒ぐらいで1冊登録出来ます。本によってなかなか認識しない場合は、距離を変えたり左右に動かしたりすると認識します。最初はたのしいです、とっても。100冊ぐらいで激しく飽きてきますが。
また登録時の初期値(所有している、読了)などを設定出来るので大量登録する前に設定しておきましょう。さもないとあとで手動で全部変更する羽目になります。また私は本のカバーをすぐに捨てるのですが、バーコードはカバーにしかついていないのでかなりの数のISBNを手入力しましたT_T。
で、コンピューター系の本棚1つ入力してみました。130冊くらい、定価ベースで35万くらいです。あれだけ買いまくったのに高めのノートPC1台分とは本とは実に安いものですな。せっかくなので、本の一覧は公開出来るので公開してみました。あと、簡単に★つけと感想を入れています。
こうしてみると、実に未読が多いです。多すぎます。「後で読む」ラベルを貼っておきせっせと読書の秋にしたいと思います。