まったくノーマークだったが、PHS業界それもWILLCOMをベースにした小説ということであわててiPhoneで購入して一気に読破。投資ファンドに引きぬかれた主人公がリテア(と作中にあるがどうみてもWILLCOM)の再建にとりくみ、再生させるという内容。途中までは史実(?)通りだが、途中からだんだん変わってくる。結末は読んでのお楽しみ。以下、アマゾンにあるあらすじ。
【あらすじ】 ヒロイン亜希子は29歳。世界的なPEファンドに転職直後、業界最弱の通信会社・リテアへの出向を命じられる。そのミッションはリテアの執行役員経営企画部長としてトップラインを引き上げること。無論、近い将来、リテアを好条件で売却するためだ。亜希子の奮闘が始まるが、「若い」「女」「生意気」の3拍子揃った亜希子にはリテアの部下はついて来ようとしない。そこで亜希子のとった手段は・・。【おすすめポイント】1通信業界の内実、戦略コンサルティングファームの手法、外資ファンドの思考など、3つの業界を横断的に学べます。2部下の信頼を得るとき、会議のファシリテーターを任されたとき、新たな市場を開拓するとき、最大利益を得られるプライシングを考えるとき、実際のビジネスの現場で役立つノウハウが小説内に満載です。3小説なので、楽しんで読んでいるうちに自然にビジネス思考が身につきます。
原案の勝間さんが通信業界の仕事をしていて詳しかったのだろうが、ディテールがかなりリアルで面白い。個人的なポイントはだいたいこんな感じ。
それにしてもiPhoneでこれだけ長い本は初めてなのだが、トイレ等にいって「さあ、続き続き」と本能的に紙の本を探してしまい、「そうだ。iPhoneで読んでるんだった」毎回ためらう。修正というのは恐ろしいものだ。読みだすと止まらなくなるので要注意!
iPhone 3GSからiPhone 4に替えてから3週間くらいになる。3GSと比べて出来る事はテレビ電話ができるようになったぐらいでほとんど変わらないが、いろいろとクオリティが向上している。一番大きいのはやはりディスプレイ。iPhoneで撮った写真も恐ろしく綺麗に見えるし、何気にアイコンなどが印刷物みたいに見える。この高解像度のムーブメントはパソコンのモニターやガラケーにも来ると思う。よく速いバソコンに替えたとき、『あんまりスピード変わらないな~』と思っていても、何かのひょうしで前のパソコンを使うと遅い!と思う感じに似ている。妻のiPhone 3GSを見るとやはり以前は気にならなかった解像度の低さに気付く。
さて、iPhone 3GSでもこなれていると思っていたが4になって一つの完成をしたと思う。iPhone4は初日に60万台の予約だったらしいし、いよいよキャズムでいうところのInnovators、Early Adaptersの向こうにあるキャズムの谷を超えてEarly Majorityに普及し始めていそうなので、いよいよ本格的にブレークするのではと思う。
ここでポイントになってくるのは、2年前の7月に発売されたiPhone 3Gの本体のローンが終わる今年の年末にiPhoneからガラケーへの移行があるか?というところだろう。ちなみにローンが終わった人は、iPhone 4が実質無料で入手できる。個人的な感覚としては「iPhoneを買ってはみたけれど、いろいろ不満が多いのでやっぱりガラケーにする」という人は非常に少ない気がする。とすると、通常の取ったり取られたりといった普通の競争とは異なり、移行がガラケー→iPhoneの一方向なので、携帯ミュージック・プレイヤー業界におけるiPodと同じぐらいの普及まで進むのでは?つまり今からが普及の本番というのが私の予想。
またiPhoneのマーケットは携帯業界だけではないのがポイントだ。スマートフォンが侵食しているマーケットは、携帯音楽プレーヤー、デジカメ、ビデオカメラ、ハンディナビ、コンパス、携帯ゲーム機、本、雑誌、新聞、ノートパソコン等多岐に渡る。私も持ち歩きコストを含めるともうカメラは基本的にiPhoneでいいやと思ったので手持ちのコンデジや動画カメラは全部ヤフオクで売った。ただ海に行くので防水ビデオカメラは買った。なのでiPhone 5でどんな機能を追加されるかと考えるとLTE対応など通信部分を除けば、防水なのでは?と思っている。
ちなみにこのエントリーの写真はiPhone 4で熱海でとったもの。綺麗にとれて綺麗に見れます。