引っ越したのをきっかけにホームシアターをプロジェクターからリア・プロジェクション・テレビに変え、さらに調子に乗ってAVアンプも新調。今回、プロジェクターかリアプロジェクターにするか悶々と悩んだが、やはりリアプロで正解。確かに電気を消した状態ではプロジェクターの方が綺麗だけど結局あまり使わなくなってしまう。リビングに置く場合、いつも使えるリアプロの方がおすすめです。ただしリビングとは別にシアタールームを作る場合は、迷うことなくプロジェクターでしょう。
55インチでも十分大きなリアプロで見るハイビジョンは本当に美しく「思えば遠くへ来たもんだ」と感慨にひたることしばし。ちなみに買ったのは楽天で売ってる「SANYO 55V型液晶プロジェクションテレビ LP-55WR1」で20万を切ってこの性能は本当にコストパフォーマンスが高いと思う。ちなみにプラズマの55インチだと軽く50万以上する。家電店の明るい照明の下ではリアプロは暗く見えるが家で見たらそんなことはなかった。前に「ぐーたら週末@サンノゼ」で書いたが、部屋に1つの照明ぐらいの普通の家の明るさの下だと「画質はさほどかわらないかむしろいいくらいだろう」というのが私の意見。そういえば、アメリカの家電店ではホームシアターのコーナー自体が少し照明を落としていた。日本の展示方法だとリアプロはまず売れないだろうが、もしかしたらそれも計算ずくなのだろうか。
で、この新しいホームシアターでリアルタイムで女子フィギュアのフリースタイルを見る。がんばって早起きして安藤美姫から見る。4回転ジャンプに挑戦した安藤も、終わったあと「足が動かない」と言うぐらい全力を出し切った村主も、そしてそして大舞台でも動じることなく堂々と滑りきった荒川もみんな本当に最高だった。会場のスケートリンクにかざってあったトリノ・オリンピックのテーマ「Passion lives here」が、まさにこの女子フィギュアにぴったりでとても印象的でした。
今月のはじめに引越しをしたわけだが、引越しシーズンでもないので油断して直前に前に使った「サカイ引越センター」に電話をしたら「もうトラックがありません」と言われた。で、大手の別の業者に連絡してみたところ、トラックが確保できるというので今回はその別の業者にしてみた。
で、引越しが終わってしばらくしたある日、ポタポタと水の漏れる音に気づいて見てみると洗濯機の給水ホースから水が漏れている。で、引越し業者が「これは要りません」と言って、ねじでしめる継手(つぎて)を使わず直接ホースを蛇口にさしていたのでそれが原因だろうと思い継手をとると、なんと蛇口にパッキンが残っていた。これは明らかに継手のパッキンで、はずれたパッキンを継手にはめようと思ってもはまらない。当然もう一度蛇口にさしても水がいきおいよく漏れてくる。洗濯機の説明書をみても継手を直接蛇口にさすような話は載っていない。
微妙なケースだが一応、引越し業者に電話していきさつを話すと「とにかく一度見せてくれ」とのこと。私としては明らかに壊れたので保障してくれないのなら来なくていいというニュアンスだったが、「とにかく一度見せてくれ」というので来てみてもらった。で、本当に漏れるを確かめるわけでもなく話を聞いただけで「パッキンの寿命なのでうちでは何も出来ません。」などとせちがらいことを言う。近年まれにみるぐらい頭に来て「もう結構です」と言って追い返した。
以前のエントリー「PIXUSその後」で書いたように、ヨドバシカメラとキャノンの例を通して、カスタマーサービスにおいて失敗してもアフターケア次第でピンチをチャンスに変えて、顧客満足度を向上させれるという教科書的な例を経験したが、今回はまったく逆のケースだ。「悪いうわさ」は「良いうわさ」の10倍のスピードで伝播するらしい。
真実としては本当にパッキンの寿命かもしれない。重要なのは、「引っ越す前は漏れていなかったのに、説明書に載っていない方法でホースをつなげてあって、取ってみたらパッキンが外れて壊れてしまった」というケースに対して「パッキンの寿命です」と言われて納得するかどうか、顧客の立場に立って想像できる能力があるかどうかだろう。
結局水漏れは2,000円の給水ホースを買ってきて自分でつけると簡単に直った。が、今回腹が立ったのはそれどころではないので、せめて自分が他人にサービスの仕事をする上の教訓とすることにする。ちなみに今回の引越しで、中古で10年物のBSアンテナが壊れて、さらにエアコンの音が若干大きくなった気がする。これらも微妙なケースだが上の件もあるのでますます疑わしく思っている。次は絶対違う業者にするぞー。
引越ししたのでカード会社やWILLCOMなどに「住所が変わりました」といちいち電話したりしないといけない。まだやってないが非常に面倒である。
ここでふと思ったのが、なぜ電子メールの転送サービスのようなものがないのかという疑問である。たいていのプロバイダーはメールの転送サービスを提供している。なので、プロバイダーを変えるたびにいちいちアマゾンに登録しているアドレスを変えたりはしない。(もっとも電子メールの場合、転送しなくても違うプロバイダーに接続していてもPOP3経由でメールを受信することは可能だが)
私がリアルメールの配送会社たる郵政公社にして欲しいサービスは、転居届けを出しての転送期間の廃止(現在は1年間)と何度転居しても転送してもらえるサービスである。が、リアルメールでこれをやるのは難しいだろう。なので郵政公社がユニークな番号(仮に住所番号とする)を希望者に割り振り、ユーザーがその番号に対する住所を登録するとその住所に届くというのはどうだろう?あて先に住所の代わりに住所番号を書くと、郵政公社がリアルメールの配送を受け付けた際に登録済みの住所を引いてその住所に配送する。どのネットワークにつながっても一意のIPアドレスで通信できるようになるMobile IPのようなものである。
この仕組みだとユーザーが引っ越した場合は郵政公社のホームページなどで自分の住所番号の住所を更新するだけですむ。クロネコヤマトなどには郵政公社が格安でこのデータベースを公開すればよい。もちろん転居先を知られたくない人は、新たに住所番号を取得することも可能である。こうするとこの住所番号が恒久連絡先となり、「住所変わりました」という電話から永遠に開放される。欠点としてはなんといってもあて先が味もそっけもない番号に変わって趣がなくなることだ。世の中、この例のように技術的にはちっとも困難でなく、みんなハッピーになるというのになぜか存在しないものが多すぎる。
近い将来クレジットカードや携帯の請求書も電子メールになり、そもそもリアル住所などどうでもよいのかも知れないが、通販での配送はなくならないだろう。ちなみに私のdaitoku@saitoudaitoku.comというメールアドレスは死ぬまで使う予定である。いや、もしも可能ならば死んだ後も永久欠番ならぬ永久ドメインにしたいと本気で考えている。
この週末会社の友達と日帰りで行きつけの富士見パノラマリゾートにスキーに行ってきた。ここは中央自動車道沿いで普通に滑れるスキー場の中では、最も首都圏に近いので行きつけになってしまった。またここはリフトよりもむしろ、ゴンドラに乗って上まで行って3kmのコースを下るのがユニークな点だ。で、今週は軽い筋肉痛を起こしている。もっとも筋肉痛が出たのは、なぜか半日遅れだった。
さてスキーに行って、気づいたのが「スキーとバイクってとても似てるのでは?」ということである。どちらも素人だが、私なりに似ていると思った点は以下の通りである。
- どちらも人間以外の力で滑る(走る)
- 体(車体)を傾けることによりターン(コーナリング)を楽しむ
- ターン(コーナリング)を切り返すときは、一気に加重を抜いて切り返す
で、疑問に思ったのは「なぜバイクだと筋肉痛にならないのに、スキーだとなるのか?」ということである。まず考えられるのが、スピードと旋回半径の違いだろう。はるか昔、物理で習ったように遠心力は速度の二乗に比例して、旋回半径に反比例する。そして遠心力と重力の比率でバンク角がきまる。面倒なので計算はしないが、私の経験からはバイクの方が遠心力が少ないとは思えない。むしろ多いように思う。
で、いろいろと考えた結果たどり着いた結論が、筋肉痛の原因は雪面を押さえつけている力だという仮説だ。しかしスキーのターンの最中は雪面を押さえつけてはいるが、おそらくエレベーターの上昇しはじめのときと大差なく、また力学的にも何の仕事もしていない。ではなぜ筋肉痛になるかというと、膝を落としているからだ。これはスノーボードでも同じだが、滑っている間は膝を落としてスクワット状態にして、刻々と変化する加重に柔軟に対応しなくてはならない。例えば今回の私の場合、降りるのに20分くらいかかる3kmのコースを6本滑ったので滑っていた時間は20×6=2時間で、止まって休んだ時間をのぞくと1時間ぐらいだろう。ということは家で休みながら計1時間スクワットするとだいたい同じ運動量になるはずだ。しかもジョーバのように上下左右に揺さぶったり振動したりする台の上でやると、さらにスキーやスノーボードの運動量と近くなり効果的だ。おそらく下半身強化に最適だと思うが、商品化は難しいと思う。まずはなんかいいネーミングないだろうかと考えてみるが思いつかず。
最近のエントリー「GyaOを見て思ったテレビの広告モデル」の続きである。前回は動画をネット配信することにより、視聴者に合わせてきめ細かくマーケティングが出来そうじゃん!みたいな話だったが、では今のテレビ放送のCMってどうよって思ったわけである。
例えば私の場合、家ではパソコンのキャプチャーカードが自動録画したものしか見ておらず、リアルタイムでチャンネルを回しながら見ると事がほとんどなくなった。ちなみに自動録画のキーワードは「ガイアの夜明け、島田紳助、常盤貴子、佐藤浩市、ミラクル☆シェイプ、田舎に泊まろう、ダウンタウン、恋のから騒ぎ、黒木瞳」だ。そんでもって、勝手に録画された中からその日の気分で適当に選んで見ている。
このとき自動録画された一覧の中にさりげなく「これはmixi友達の○○さんのイチオシ」とかあると、昼食時や飲み会などで自分だけ見てないときや、自分しか見てないといった悲しいシチュエーションが減って、話もはずむのでステキである。が、まだない。結局、自動録画された番組も半分も見ることなく1ヶ月ぐらいで全部消しており、そもそも録画番組も含めてもテレビを見ている時間が相当減っている。
さて問題のCMだが録画した番組なので、容赦なく全部スキップである。スキップは30秒スキップボタンを連打するのだが、最近のバラエティーは、ザッピングしている視聴者を捕まえるためにたいていCMの後にもう一度あおるので、スキップしすぎてもむしろちょうどいいぐらいだ。もっとも番組ごとのCMのタイミングをネットで提供して、再生時にスキップするようにすればユーザーからするといっさいCMが見えなくなり、非常にハッピーなのだがまだないのだろうか?ちなみにCMのタイミングはWeb 2.0っぽく、せっせとコマ単位でCMをはずしてDVDにライブラリー化にしている人のを再利用したり、すでに見た人のスキップタイミングを集めて平均値を再利用したりするとかっこいい。
まあしかし、私の場合は特別で普通の人はまだまだCMを見ているのだろう。そうだとしても、あれだけばんばんやっているCMがどれだけ購買に結びついているか前から疑問に思っていた。と思っていたら面白い記事「民法の根幹を揺るがす、ある深刻な事態(3)」を見つけた。この記事、連載3回目なのだが今までは松下電器が持っているCM枠のすべてを10日間の間、問題のある石油ファンヒーターの広告に差し替えても、大画面テレビのビエラの売り上げに影響がなかったことなどを取り上げており、さらに今回は次のようにあった。
もう何年も前のことだが、筆者は、テレビの最大の「お得意様」であるバストイレタリー・メーカーの宣伝部員から、「私たちのいちばんの悩みは、あれだけ売っているテレビCMがどれくらい効果があるか、ハッキリしないことなんですよ」と聞いたことがある。
なるほど、CMをばんばん売っているほうもやはりどれだけ効果があるか分からないらしい。私の場合でもむしろ、尊敬するスタパ齋藤さんの連載記事のほうがよっぽど購入に結びついている。ていうか結びつきまくりだ。また欲しい製品があるとメーカーのページではスペックをチェックするだけで、あとは「(製品名) 感想」とか「(製品名) レビュー」などのキーワードでぐぐりまくっている。最近見た大好きな番組、ガイアの夜明けの「膨張!クチコミ巨大市場 〜ネット時代の消費革命〜」の回でも、普通の消費者の化粧品に対するコメントを集めたアットコスメで人気の商品がほとんど宣伝もないのに飛ぶように売れていると紹介していた。そういえば何か大きな買い物をするときはkakaku.comの口コミも熟読している。
と考えると、少なくても私が物ごころついて以来、何の疑問も持たなかったテレビCMのビジネスモデルも、最近ではハードディスクレコーダーにスキップされるは、別のメディアが出てきて脅かすわでなんとも大変な時代である。