エクスペリエンス

ピンチをチャンスに変えるアフターケアと、ピンチをさらに追い込むアフターケア

今月のはじめに引越しをしたわけだが、引越しシーズンでもないので油断して直前に前に使った「サカイ引越センター」に電話をしたら「もうトラックがありません」と言われた。で、大手の別の業者に連絡してみたところ、トラックが確保できるというので今回はその別の業者にしてみた。

で、引越しが終わってしばらくしたある日、ポタポタと水の漏れる音に気づいて見てみると洗濯機の給水ホースから水が漏れている。で、引越し業者が「これは要りません」と言って、ねじでしめる継手(つぎて)を使わず直接ホースを蛇口にさしていたのでそれが原因だろうと思い継手をとると、なんと蛇口にパッキンが残っていた。これは明らかに継手のパッキンで、はずれたパッキンを継手にはめようと思ってもはまらない。当然もう一度蛇口にさしても水がいきおいよく漏れてくる。洗濯機の説明書をみても継手を直接蛇口にさすような話は載っていない。

微妙なケースだが一応、引越し業者に電話していきさつを話すと「とにかく一度見せてくれ」とのこと。私としては明らかに壊れたので保障してくれないのなら来なくていいというニュアンスだったが、「とにかく一度見せてくれ」というので来てみてもらった。で、本当に漏れるを確かめるわけでもなく話を聞いただけで「パッキンの寿命なのでうちでは何も出来ません。」などとせちがらいことを言う。近年まれにみるぐらい頭に来て「もう結構です」と言って追い返した。

以前のエントリー「PIXUSその後」で書いたように、ヨドバシカメラとキャノンの例を通して、カスタマーサービスにおいて失敗してもアフターケア次第でピンチをチャンスに変えて、顧客満足度を向上させれるという教科書的な例を経験したが、今回はまったく逆のケースだ。「悪いうわさ」は「良いうわさ」の10倍のスピードで伝播するらしい。

真実としては本当にパッキンの寿命かもしれない。重要なのは、「引っ越す前は漏れていなかったのに、説明書に載っていない方法でホースをつなげてあって、取ってみたらパッキンが外れて壊れてしまった」というケースに対して「パッキンの寿命です」と言われて納得するかどうか、顧客の立場に立って想像できる能力があるかどうかだろう。

結局水漏れは2,000円の給水ホースを買ってきて自分でつけると簡単に直った。が、今回腹が立ったのはそれどころではないので、せめて自分が他人にサービスの仕事をする上の教訓とすることにする。ちなみに今回の引越しで、中古で10年物のBSアンテナが壊れて、さらにエアコンの音が若干大きくなった気がする。これらも微妙なケースだが上の件もあるのでますます疑わしく思っている。次は絶対違う業者にするぞー。

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