ちょっと前のエントリー「Core 2 Duo始めたというかなんというか」に書いたように本当は消費電力の少ないモバイルCore 2 Duoが欲しかったものの、FSB800MHzのCPUに対応したマザーが無いという理由で泣く泣く断念した。が、ショッキングなことにすぐにその後すぐに発売されてしまった。
がしかし、AKIBA PC Hotline!の 記事「モバイルCore 2 Extreme対応」をうたうマザーが発売にという記事を見るとその新マザーはレアものということでやはり高く44,000円ぐらいするとのこと。Xenで遊ぶためだけに買うにはかなり躊躇する価格である。それでも、新しく買ったマシンを今のサーバーと置き換えて自宅サーバーにして24時間稼動するのであれば電気代が浮いた分で”もと”が取れるかもしれないのでちょっと計算してみた。
TDPはCPUが全開に回っているときの消費電力なのでCPUのアイドルが94%のうちのサーバーにはあまり参考にならない。また電源効率(通常は65%程度らしい)も考慮する必要があるので、実際に使われている電力は実際に計ってみるのが一番だ。
というわけでワットチェッカーなるものを購入。こいつをコンセントとの間に挟むとどんなものでも消費電力が測定できる。ネット通販でだいたい6,000円くらい。
本当は低電力版のモバイルCore 2 Duoの電力を測定したいところだが無いものは仕方がないので、現在のサーバーを停止して測定してみた。条件は、メモリは1GB,HDDは1つ、光学ドライブ1つ、ビデオカードはオンボードで統一。この条件でlinuxが起動した状態で測定したところ以下の通りであった。
測定の結果、現行のCeleron Mのサーバーが41W、Core2 Duoのサーバーが70Wでその比率は約1.7倍となっていることがわかった。さて差分の29Wの1年分の電気代を計算してみると、1年分の電力量は29W x 24時間 x 365日 / 1000=248kWhとなる。キロワットアワーの単価は東京電力の電気料金のしくみによると1ヶ月の使用量に応じて月当たり120kWhまでは16.05円、300kWhまでは21.04円、それ以降は22.31円となっている。家は300kWhをいつも越えてるので一番高い22.31円を採用して計算すると、248kWh x 22.31円 = 5,533円となる。
つまり低電力のCore 2 Duoに対応したマザーを買うと、44,000円 – 12,000円 = 32,000円余分にかかり、それによる電気代削減は年間5,533円なので”もと”をとるためには32,000 / 5,533 = 5.8年ぐらいかかることになる。実際には今のCeleron Mよりも低電力Core2 Duoの方が少しTDPも高いので実際にはもっとかかることになるが。まあ6年も使わないがマザーが2万ぐらいまで下がって”もと”をとる期間がもっと短くなると十分ありえる話です。
ちなみにこのwww.saitoudaitoku.comのサーバーは通常65W(HDDが4本)ぐらいなので電気代は大体月に1,000円位である。ワット数に200をかけると大体年間の料金になるので覚えておくと便利かも。
最近見つけた恐ろしくインパクトのあったマンガ。「国家繁栄維持法」なる法律によりすべての国民は子供のときに注射を受け、その注射の中には1/1,000の確率で特殊なナノカプセルが入っており、そのカプセルを注入された人は18から24歳までのあらかじめ設定された日にカプセルの破裂により死んでしまう。
この注射の目的は、国民に対して「死」への恐怖感を植えつけることによって「生命の価値」を再認識させることで、この法律により犯罪率も低下しているという設定。
カプセルによって死んでしまう人には国の係員から24時間前に「死亡予告証」、通称「逝紙(イキガミ)」が配布される。主人公はこのイキガミを配達する公務員だ。この主人公にイキガミを渡された人が残りの時間をどのように過ごすのかが描かれている。いじめっ子に復習する人、自分の仕事をやり遂げる人などどれひとつとしてつまらないストーリーはない。
このマンガを読んで自分の人生があと1日だったら何をするだろうか?などと考えていたら、スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学での卒業スピーチでのセリフを思い出した。
17歳のとき以下のような引用文を読んだ。「毎日を人生最後の日であるかのように生きていれば、いつか必ずひとかどの人物になれる」。私は感銘を受け、そ れ以来33年間毎朝鏡を見て自問している。「今日が人生最後の日だとしたら、私は今日する予定のことをしたいと思うだろうか」。そしてその答えがいいえで あることが長く続きすぎるたびに、私は何かを変える必要を悟った。
今日が人生最後の日でも普段と同じ仕事をする人は、今も昔もおそらくあまりいないだろう。もちろん、それらの人は本当に幸せものだ。
ところでよく、「人生最後には何を食べるか?」などと聞いて、「やっぱ牛丼か。それともたらこスパゲッティ。はたまた普通にご飯と味噌汁か?(決して高級フレンチではない)」などと考えるが、よくよく考えてみたら人生最後の日においしいものを食べたりしないか。いや、食べるか。などなどいろいろと考えさせられます。
ここのところ「いつまでもデブだと思うなよ」で話題の岡田斗司夫の本を立て続けに読んだが、まず昔読んだ岡田斗司夫の本の紹介。この本は私が今まで読んで人生に影響を与えた本のベスト10に入る。私は酔っ払うよくこの話をするので「またあの本の話か!」と思う人すいません。
この本が説いてることは、「人間の欲求のプライオリティというものは人によって 違う。またその欲求のプライオリティは人生を通して変わることはない。なので自分の欲求をなるべく満たすように生きるのが最も幸せな生き方なのである。逆に自分の欲求を無視して間違った努力をすると不幸になる」ということ。
その上で、最も強い欲求が何かによって人間を、軍人タイプ、学者タイプ、職人タイプ、王様タイプの4種類に分類して、自分がどのタイプかわかるセルフチェックとそれぞれのタイプ別に人生指南が書いてある。
ちなみに私はまごうことなき王様タイプ。 例えば「王様タイプの劣等感」として不幸のケースを次のように説いている。
劣等感はいつも軍人タイプに対して向けられます。ついつい、情に流されて不利な取引を承諾してしまったりする自分。相手の不快な顔を見たくないばっかりに、できない約束をして後で困ったりする自分。
そういう自分にとって、成功している軍人タイプは憧れです。自分はどうしてあんなふうに、正面から同道と、自信を持って他人と交渉できないだろうか。他人の顔色ばかり気にしてしまうのだろうか。そんな自分がイヤで、なんとかしたいと考えてしまいます。
が、これは無駄な努力です。
王様タイプには、軍人タイプの「何が何でも上昇したい!」とう欲求がありません。少しばかりうまくたちまわって人より早く出世しても、他人の嫉妬や陰口で、すっかりしょげてしまうのが王様タイプなのです。
「あんなに強くなれたら、もっとみんなから注目され、頼りにされるに違いない」と考えている王様タイプが常に「勝ちたい」と思っている軍人タイプに勝てるわけもないのです。
それよりも、王様タイプの根源的な欲求、「他人から注目されたい」「好かれたい」という欲求にあった努力をするほうが、よほど幸福への近道ですね。
ええ、いつも憧れてますよ、軍人タイプ。他にも人生への応用として、結婚、交渉、企画書、職場の人間関係などアドバイス満載で楽しめる。
ちなみにこの本残念なことに現在絶版になっている。昔、感動のあまり頼まれもしないのに友人に貸したりしてみたが読んだ人の評判はなぜか全員イマイチであった。不満の原因のほとんどは「自分の欲求はそんなに都合よく偏っていないのでぴったり○○タイプにあてはまらない」というものであった。確かにそれはそうかも知れないと思う。
が、「人間 は自分の欲求を満たしてあげるのが一番幸せ」という理屈はこの本を読むまでは私には無かった概念なので、私としては以降の人生に大いに役に立っている。