ネットでの評判がいいので仕事帰りに渋谷で鑑賞。小さな映画館で客は40%ぐらい。評判通り面白かった。ハーバード大学ってボストンなのね、行ったことないけど。ややネタバレだが、ハーバード大学のメアドがないと登録出来ず、それがハーバード大学の学生の証拠になるというアイデアは、いかにも代々お金持ちなボンボンのアイデアで、そのアイデアを使って(悪く言えば盗用して)そのボンボンの下では作らず自力(といっても友達に出資してもらった)でサービスを始める。多分、彼の中では成功する確信があったのだろう。そして凄まじい勢いで実行に移した。とにかく一旦始まると「あれ、もう終わり?」っていうぐらい一瞬も退屈することなく一気に楽しんで見ることができた。ちなみに冒頭のシーンは相当早口らしく渡英5,6年目の人でも「わからん」とのこと。
ところで、「超格差社会 アメリカの真実」という本で知ったのだが、アメリカという国は建国以来一度も政権が変わったこともないし、南北戦争を除くと戦争に負けたことがないので、建国時の金持ちは基本的に没落したことなく代々受け継がれているそうな。この映画に出てくるボンボンもそんな感じ。だいたいその金持ち層は東海岸にいて、ベンチャーで成功するのは反対側の西海岸のシリコンバレー。この主人公も途中からカルフォルニアに移り住む。これは、超個人的な見解だがご飯はやはり西海岸より東海岸の方が美味しい気がする。で、昔そのことを東海岸のエスタブリッシュメントの人(大学の研究者)に聞いてみたら「西海岸は自然が豊かで他に楽しいことがいっぱいあるので食事にまで気が回らないんだよ」と言われた。今思えばいわゆる大人の回答なのだろう。
まあ、そんなわけで「最近あんま映画行ってないなー」というあなた、この映画おすすめです!ついでに平日の夜に映画を観るのは、行くまでは、「やっぱ家でまったりしようか?」とか思いますが、行ったら100%満足します。是非!!
ちょっと前のことだが、3D映画の「アバター」見た。3D映画の方式は4種類あって、次のページを見ると「近くにIMAX3Dがあるなら行くべし!」とあったので、仕事帰りに川崎の109シネマズの21:00の回に見に行った。
『アバター』3D全方式完全制覇レビュー:It’s a …:So-net blog
いつも平日深夜に映画に行くと、あり得ないぐらい閑散としていて売店には誰も客がいなくて苦も無く生ビールもゲットできるのだがこの日は違った。4つのレジはどれも10人ぐらいの列で開始5分前についた私はビールはあきらめ、せめて飲み物でもと思い空いているハーゲンダッツの店でたしか 500円くらいのコーヒーフロートを買って入場。チケットは事前にネットで購入済み。IMAX3Dなので2,200円なり。
映画館は比較的大きいのだが23:50終了という回にも関わらずめったにないIMAX3D映画館だからだろうが、7割ぐらい埋まっていた。普通、映画の前には宣伝が10分ぐらいあるがそれも最初に3Dメガネのテスト映像のあとにちょっとだけ3Dの宣伝があり、「もう始まるの?」というタイミングで本編が始まる。が、その後も売店に並んでいた客がぱらぱらと入場してくるのでオープニングから興ざめさせられる。結局最後まで頻繁に人の出入りがありかなり残念な感じだった。最終回だからマナーが悪いのだろうか?
で、こんな話はどうでも良くて肝心の映画である。ストーリーはまあ普通の映画並だと思ったのだが、なんといっても3Dのインパクトは凄い。この手の新技術は微妙なクオリティのものが出てきて、アーリーアダプターだけがしばらくウダウダやった後、満を持して真打が登場というパターンが多いと思うがこれはいきなり真打である。ホームページのキャッチコピーが「観るのではない。そこにいるのだ。」となっているが、まさにその通りである。
この映画では、身長が5mくらいの異星人が出てくるのだがそれがどれくらい大きいか、そして人間はそれに比べるとどれくらい小さいかというのが実にリアルに分かる。あと、恐竜のようなものに乗って空を自在に飛ぶシーンが多いがそれも遊園地で乗り物に乗ったぐらいのリアリティと爽快感がある。あとピクサーなどのCGは確かに凄いがあれはいくら見ても「これはCG」というのが頭にどこかあるが、このアバターにはそれがない。実写とCGが混じっているがまったく区別がつかない。というか区別する気持ちが全く起きない。
この「アバター」という映画は、映画の歴史で考えると白黒からカラーの変化なんかより大きな変化だろう。ちょっと大げさかもしれないが今日にまで無事に生きてきてこの3Dの映画を見れたことは非常にラッキーだと思った。以下のページに詳しい解説があり、iPhone登場並みの衝撃とあるが、全くその通りである。こう文章でいくら書いても凄さはあまり伝わらないと思うので、是非とも見に行って欲しい。それも、できればIMAX3Dに。
以下、大好きなまんがの「サルでも描けるまんが教室」略して「サルまん」の原作者の竹熊健太郎氏がヱヴァンゲリオン新劇場版 破を見た直後に講師をしている美大の教え子に感想を求められて言った内容。
「旧作とは全然違う。確かに大筋は一緒だし『エヴァ』には違いないが、もう別作品と言っていい。前回の『序』であえてテレビ版の序盤そのままをなぞって見せたのは、これをやるための前振りだということがよくわかった。確かにこういう“リメイク”は見たことがない。テレビ版や旧劇場版も傑作だったけれども、今度の『ヱヴァ』がもしこのテンションのまま完結するようなら、おそらく50年後も語り継がれるような大傑作になると思う」
「ヱヴァ」は品川駅を出発しました(ネタバレなし): たけくまメモより
最大級の賛辞!いやねここまで尊敬している人がベタボメしてたら誰でも行きますよ、ええ。
で、映画の感想だが、すごかったー。戦闘シーンはCGを使っているのか、テレビ版とは次元の違う迫力でハリウッド大作よりも全然胸がスカッとする迫力と爽快感だし、日常生活の異常なまでに細かい描写と妙にリアリティのある生活感に引き込まれてしまうし、登場人物がみんな個性的魅力的にまとまっているわで、なんか見終わって2,3日は頭の中をぐるぐると廻っているぐらいインパクトのある内容でした。ちなみに週末に港北ニュータウンの109で見たが、小さい劇場とはいえ完売。おそらく1席も空いてなかった。
映像美&音響は映画館で見る価値アリです。見に行ってない人は是非!
今日は仕事始めなので(?)、仕事の帰りに映画「ハッピーフライト」を見に行った。この映画、途中で退屈になること等はまったく無く最後まで一気に楽しめました。個人的な見所としては次の通り(順不同)。
ところで、さっそうとしたCAのシーンで思い出すのは、映画「Catch me if you can」で、レオナルド・デュカプリオが厳重警備の空港に侵入するために近所の女子大生にスチュワーデスの格好をさせた上、機長に変装した自分を取り囲ませて堂々と空港に入っていくシーンである。このシーン、本当に美しい。数ある映画の中でもしかしたら一番好きなシーンかも知れない。
でもでも、この映画のCA達もさっそうとしてましたよ。本当に安心して人にお勧め出来る映画です。といっても残念ながら、今週の金曜でだいたいの映画館で終わってしまうようですが…。まあ、DVDが出たら借りてみてくださいな。
私の大好きな中島さんのブログのエントリーで知りました。とにかく見てみてください!Unbelievableすぎます。
「ダニー・ザ・ドッグ」に続いて観たのが「大停電の夜に」だ。どこかで読んだのだが、数年前のニューヨークの大停電をインスパイアされて作ったとのこと。これも良かった。が、一つだけ注意事項。これを観る場合は必ず夜、それも遅めの時間に観ることをお薦めする。
舞台はクリスマス・イブの東京。何かの原因により突然、東京が大停電になる。そのクリスマス・イブに失恋した女がホテルの店員とエレベーターで二人きりになったり、久しぶりに出所して恋人に会いにいったら彼女が再婚してて、しかもその彼女が停電で止まった地下鉄の中で子供が生まれそうになって助けたり、自殺をしようとしている女性がたまたまそれを目撃した少年とめぐりあったり、長年連れ添った夫婦の妻が秘密を打ち明けたりと、その他もろもろのストーリーが10人ぐらいの個性的なキャラにより折り重なって行く。
そのなかでもひときわ光っているのは豊川悦司で、夢に破れたジャズバーのマスターの役。停電で店が開けられないところを、ひそかに豊川悦司に興味を持っていた向かいのローソク屋の女の子、田畑智子が自作のローソクを大量に使ってジャズバーが営業出来るようにしてあげる。そして、停電で真っ暗の東京の路地裏のジャズバーがローソクの灯りにより、ため息が出るくらい美しくライトアップされる。ああ、このシーン今まで観た映画の美しいシーンのベスト10に入ります。さらにその美しい映像にたたみかけるように流れるのが、有名なアルバム「Waltz for Debby」の1曲目の「My Foolish Heart」である。このシーン、絶対にお酒が飲みたくなります。
その客のいないジャズバーで、豊川悦司が過去の苦い恋愛を会ったばかりの、聞き上手な田畑智子についつい話していきつつ、このジャズバーが舞台となりつつ物語は進行する。それにしても感心するのは、男の私からしても魅力的な豊川悦司。やっぱこの男はすごい。
あとあと秀逸なのが、予告編だ。予告編といえばレンタル、セルDVDを問わず低ビットレートで2Ch音声、16:9の映像を上下を切って4:3の比率で入れたりした悲惨なものが普通だ。が、この予告編はいい。思わず映画館で予告編を観ている気分になる。関係者の皆様、他の映画でも出来るだけ予告編もちゃんと収録してください。
ともかく、ちょっとロマンチックな気分になりたいときにおすすめの映画です。たまには邦画もいいもんですよ。