地元の人にはバルセロナへの旅行を勧められたがちょっと遠いというと国境近くのFigueras(フィゲラス)という町を薦められる。ダリの作品が観れるダリ美術館があるとのこと。Webで調べて知らない人のスペイン旅行記などを読んでいると面白そう。というわけで日曜日はちょっと遠いけどフィゲラスに行くことにする。11時ごろにまったりと出発。さすがにハイウェイはもうあまり混んでおらずすいすいと進む。2時間ほど走るとやがてフランス最後のパーキングなどと言う標識が見え始める。その後料金所かなーと思って列にならんでいると、普通機会からチケットをとるのだがそれすらもなく係員はいるもののみんなすいすい通っていく。国境だった。
少し走ってから目的の出口でハイウェイを降りる。係員にお金を払おうとして、自分がスペイン語で「こんにちは」も「ありがとう」も知らないことに気づく。ま、いっか。しかも美術館の場所はフィゲラスという町にあるということしか知らないよー。ともあれ町の中心に向かうと標識を見つけたのですかさず曲がる。と目の前はWebで観たダリ美術館だった。これは間違えようがないです。
さっそく見学といいたいところだが、もう2時なのでお昼を食べることにする。美術館の前にちょうど観光客目当てのレストランがあるのでやや怪しいが安直にそこにしてせっかくとばかりパエリアを頼む。繊細な味ではないが具がボリュームたっぷりの肉とか海老など豪華な直球勝負なのでうまい!!
さて、お腹いっぱいになったところでおもむろに美術館に入る。9ユーロなり。美術館という堅苦しい感じはなくあまり芸術に縁のない私でも思いっきり楽しめました。お勧めです!!
美術館を出ると少し雨が降っていた。晴れてこそのスペインなので思わずそのまま来た道を帰ろうかと思ったが、予定通り田舎の港町に向かう。目的地に着いて見るとどうやらここは避暑地らしく別荘のような建物が立ち並んでおりどことなく熱海っぽい感じ。とりあえず海辺にいってみると、これまた熱海っぽい小さなビーチで地元の人がくつろいでる。この時点で5時くらいともう遅いのでとっとと帰ろうと海沿いの道を北上する。途中の道はかなりの絶景で、車を停めて写真→ちょっと走る→車を停めて写真とやってるとかなり疲れてきた。おまけに道は曲がりくねっていて結構車幅も細い。こんなところで事故したら想像不可能なほどやっかいなことになるので慎重に運転する。やがて国境を越えフランスに入る。今度の国境は無人でした。
そのまま海沿いの道を走っていると絵に描いたようなヨットハーバーがあるので、またまた車を停めて写真撮影。となりでなにやら日本のお祭りみたいなのがあるので覗いてみると、風船釣り(のようなもの)や豪華なライフルがずらーと並んだ射的、メリーゴーランド、UFOキャッチャーなどがありちょっと楽しげな感じ。その後さらに北上して、ハイウェイに乗り帰ったが途中道を間違えたりしてホテルに着いたのは夜の10時でした。はぁー、疲れた。
なんでかさっぱり分からんがフランスではマニュアルの車が主流で、女性でも普通にマニュアルの車を運転している(もっともこれはヨーロッパ全体の話らしい)。会社の帰りに結構坂道があるのだが、この坂道でどの車もちょっと下がってから発進するのでほとんどの車がマニュアル車とういうことが分かる。なので当然レンタカーもほとんどマニュアル車でオートマ車はほとんどないようだ。とはいえ知らない土地でいきなり左ハンドルのマニュアル車は危険なので最初は割高なオートマ車を予約して使っていたのだが、レンタル期間の一ヶ月が過ぎたのを機に日本で予約したオートマ車をキャンセルしてマニュアル車を借りることにする。借りたのは青のプジョー307だ。
当然ながら左ハンドルなので、左手でハンドルを操作しつつ右手でギアを操作する。そのため右ハンドルのマニュアル車の運転と左右まったく逆になり、右手でやってたことを左手が、そして左手がやってたことを右手がやる必要がある。この点は海外で運転する場合、右ハンドルでも左ハンドルでもウインカーの位置ぐらいしかかわらにオートマ車とは決定的に異なると思う。最初は利き手でない左手だけでハンドルを操作するのにかなり危険を感じた。それを右手のぎこちないシフト操作がダメ押しする。しかもあせったときに1速から2速に入れるときに左手が存在しないシフトレバーを求めて宙を舞う。ちなみに1速が左なのは右ハンドルと同じ。
とはいえ当然ながらすでに道は熟知してるので運転に集中でき、なんとか事故を起こすこともなく慣れることが出来た。いまだに手間取るのは右左折のときに曲がる前に減速してスムーズに3速から2速に落とすところぐらいだ。もっともこれをスムーズにやるのは右ハンドルでもなかなか難しく、初心者のころははクラッチをきったまま3速で曲がったあとに2速にして加速してたりした。
ところでこの車ディーゼルのせいかやたらと低速トルクがありなかなか新鮮なフィーリングだ。特に低回転からの2速での立ち上がりはなかなかうっとりさせるものがある。「うーん、日本にかえったら買おうかなぁ。コンパクトだし」などと少しよぎってしまうくらいだ。もっとも日本で買うと確実にガソリン車だが。
あと車での音楽。いつも地元のラジオ局を聞いてるんだけどたまには自分のお気に入りも聞きたいなー。などと思っていたのだが、今日ふと「PCに入っているMP3をWAVに復号化してCD-Rに焼けば車で聞けるじゃん!!」という当たり前のことにやっと気づいた。というわけで早速ホテルの近くのPCショップでCD-Rを5枚だけバラ売りしてもらう。そんでもって焼いたCDを車で聞くのに成功!!
まあ、そんなこんなで今日は昼過ぎまで仕事をして、夕方からは初めてプジョーでお出かけで近くのビーチに行きました。こっちは9時ぐらいまで明るく7時半ぐらいまでいたのにまだ結構人がいた。でも聞くところによると多くの人は今週末でバケーションが終わりとのこと。別にバケーションをとっていない私も去り行く夏を思い少し感慨に浸ってしまいました。
うーん、小型PCマニアとしてはちょっと興味あります。この写真によるとどうやらCPUはファンレスでフロントと背面にファンが2つ。あと、多分電源にも1つあるんんでしょう。確かに発熱パーツが風の通り道に配置されているのでいい感じ。
しかし、どう見ても搭載可能なHDDは1つだけっぽい。2つだったらサーバーに使えるのに。ともあれぜひ一度、動作音を確認してみたいと思いました。
次に行ったのが、Saint-Remy-de-Provence(サンレミ・ドゥ・プロヴァンス)という田舎町。こちらも手持ちのガイドブックには1ページだけで中心部の地図も載っていないのにもかかわらずFIGARO Japonには6ページも割かれている。曰く、
旧市街もあれば、小さなパリもある、趣たっぷりのエレガントな町歩き。
とのことでなんでも女性たちを夢中にさせるものがいっぱいあるらしい。ちなみに紹介されている店は、テーブルグッズの店、エレガントな陶器の店、有機農法のアロマ専門店、南仏の田舎をイメージした雑貨店、テイスティングの出来るオリーブオイルの店、フランスで脚光を浴びるチョコレート店、文献を掘り起こして昔のお菓子を作っている店、宝石のような輝きを放つフルーツの砂糖漬けの店などなど男の私にはあまり縁のなさそうな店ばかり。
とはいえまだ帰るのにも早いのでともかく北に向かってこの町を目指すことにする。それにしてもフランスの標識は良く出来ていると思う。駅の売店で買ったアバウトな地図と標識を頼りに適当に走ってると目的の町に到着した。適当に広場の前の駐車場に車をとめ、よく分からないままに自販機で切符を買い運転席のところにおいておく。何の確信もないが多分これであっていると思う。さてここが目的地のサンレミ・ドゥ・プロヴァンスなのはFIGARO Japonの写真とまったく同じ景色を見つけたので間違いない。ついでに同じ場所で写真を撮っておいた。
ともかく疲れたので広場の前のカフェで大好物のダイエットコークを飲みながらFIGARO Japonの地図を見る。が、現在位置がどうもよく分からない。常日頃から思っているのだがおしゃれな雑誌の地図はおしゃれに書いてあるがゆえに分かりにくい。店員に現在場所を聞く勇気もないのでよく分からないままに適当に人の多い方を目指してぶらぶらしてみる。そういえばここはゴッホが住んだ町らしくそれらしい博物館やパネルが街にところどころある。もちろん、おしゃれな家具の店、食器の店、雑貨の店等がいろいろある。うーん、好きな人にはたまらないんだろうなー。「猫に小判」ということわざを思い出さずにはいられない。
とはいえ私は一回りすると飽きたので軒下で売っているアイスを買うことに。2つのボールのやつにしてバニラと名産のラベンダーを指定するもどうしてもラベンダーが通じない。じゃあと仕方がないのでバニラとモカにして噴水に腰掛けて食べる。なぜかモカは一発で通じたしモカもなかなかおいしかった。
というわけで要するにまあなんというかお台場のヴィーナス・フォートみたいなとこでした。それにしてもこれだけ雑誌で取り上げられているのに日本人は一人も見かけませんでした。やっぱこんな南仏の田舎まではなかなか来ないのだろうか?ちなみに次の週末は仕事でなければワイナリーを訪ねる予定です。(あー、似合わねー)
南仏に出張ということで友達(女子)に「南仏プロヴァンスの夏休み。」というFIGARO Japonという雑誌をもらって持って来ている。どうもです>E嬢。明らかに女性向けの雑誌でちょっと読んで「近くのスポットはないだろうなー」と勝手に思っていたが、土地勘が付いてきた最近見ると近いところがいくつかあるじゃないですか!!というわけで日曜日はプロヴァンス小旅行に出かける。
最初のスポットはLes Baux-de-Provence(レ・ボー・ドゥ・プロヴァンス)だ。日本から持ってきたガイドブックによると半ページだけ載っていて「詩人のミストラルが、鷲の一族と呼んで武勇を称えたレ・ボー一族は、この岩山の頂点に難攻不落の城西を構え、この地方の文化の中心として栄えた。やがて幾多の政争を経て、ルイ13世の時代に城塞はほうかいした。今日、この廃墟からは、アルルなどのプロヴァンスの風景が一望できる。」などとありなかなか旅愁を誘うところのようだ。
しかし4ページも割いているFIGARO Japonには「伝説の岩山をひと巡りしたら、谷間のむらではおいしい料理に舌鼓。」などある。もちろんフィーチャーされている店はいずれも、おしゃれなアート・カフェ?やオリジナル生地のテーブルクロスや絶品のオリーブオイルの店などだ。ともかく、10時半という驚異的に早くに出発してハイウェイを乗り継ぎアルルを通り過ぎ北上してLes Bauxを目指す。近づくにつれなるほど多くの岩山が目立ってくる。
2時間ぐらいで要塞のふもとに到着。ここからは歩いて登るしかないようだ。といっても10分もあるけば到着する。運動不足の私にはまあいい運動だろう。私にとってはいい運動だが、この要塞を攻略するのはほとんど不可能ではないかと思う。
登ってみると要塞の中に小さな村があるのが分かる。おみやげ物の店、名産の生地で作ったテーブルクロスを売る店、簡単な飲み物を出すカフェ、レストランなどがひしめいている。ちょうどお昼なのでレストランを探すが、どこも混んでいる。FIGARO Japonに載っていたアート・カフェも満員だった。そもそも一人の客は店としてはあまり喜べない客なので、一人のときは少しすいている店がちょうどいい。そういうわけでちょっと外れたところにいい感じのレストランを見つけて入る。出迎えてくれた女主人は、私がフランス後がさっぱりなのを悟ると料理をしている旦那を呼び出す。旦那は自分の仕事でもないのに英語でオーダーをとってくれたり超親切だったが、奥さんに尻にしかれて頭があがらないのだろう(もちろん勝手な憶測)。ここでは地元の4種類のチーズが入っているサラダをチョイス。こっちでは大きいサラダが主食にもなるようでおいしい上になかなかお腹もいっぱいになる。
食後、お土産などを買いながらぶらぶらしてるうちに欲しかったアイテムのワインオープナーを発見!!こっちにきて気になっていたのがレストランの店員が使いこなしているワインオープナーで、普通のと違って2段階にてこの原理を使って立ったままテーブルを使わずにスマートにあけれるやつで勝手にダブルアクションタイプと命名している。もちろんさっそく購入。15ユーロなり。ホテルに帰って試してみましたがちゃんと空きました。うーん、一番の収穫がこれかよ。このあともう一箇所行くんだけど続きはまた次回。
日本から持ってきた本も帰りの飛行機のために温存している1冊を残してすべて読みつくした今、食事以外の楽しみといえば日本のテレビだ。幸いなことに横浜の自宅のサーバー、録画PCとも順調に動いておりフランスにいながら「世界の中心で愛を叫ぶ」などを毎週見ることが出来る。
こんな海外にいる人に日本のテレビを提供するビジネスをしているのが「録画ネット」だ。しかし、この会社、テレビ局にサービス中止の仮処分申請をされているようだ。詳しくはTV業界の主張は誰を幸せにする? にある。個人の機器を預かっているだけだから法律的にはセーフなんだろうけど…。うまいこと考えましたなー。
個人でやりたい人は他にもシャープのガリレオなどがお勧め。停止した場合の精神的ショックを考えると私のようなパソコン型はあまりお勧めではない。
ともかく毎日日本人とチャットしたりしてるとどうも海外にいる気分が減ってくるのは気のせいではないと思う。インターネットは確実に世界を狭くしていると感じる今日この頃。
日曜日は、いつものように朝からコインランドリーに行く。いきつけ(?)の店は清潔で気に入っているのだがいつも客がほとんどいない。が、今日はめずらしく3,4人いる。店に入ると「ボンジュール」などと挨拶をされドキドキしながら「ボンジュール」と返す。まだ慣れていない。
おもむろに洗濯をしようとするとおばあさんが話しかけてきて英語で「30分して洗濯が終わったら私が乾燥機に移してあげるから1時間暇つぶしてこい」などと言う。お言葉にあまえて近所の公園にいきベンチで本を読んで暇をつぶす。1時間後「あんな洗濯物なんてとらないだろうけどなくなったらすげー困るなー」などと考えながら店に戻るとちょうど乾燥機に入れてるところだった。乾燥するまで待っているとおばあさんは自分の洗濯物を丁寧にたたみはじめた。
むーん、この人の前で無造作に袋につめるのは後ろめたいなー。と思ってるとやがて乾燥も完了してしまった。小心者なのでいつもは袋に詰め込んでとっとと帰るところを簡単にたたむことに。するとやはりおばあさんがやってきてフランス語で「そんなんじゃだめだ!!」みたいにダメだし。そして見てる前でおばあさんは私の洗濯物を全部綺麗にたたんでくれました。途中、「これじゃ私はあなたのお母さんみたいね」(超訳)などと言ってました。いやなこともあるけどいいこともあると思った一日でした。
これで今更ながら100エントリーです。すぐに飽きてやめるかと思いきや意外に続くもんですなー。
今週は日本人の人と一緒なので土曜日は一緒に観光にいくことに。前の晩に行き先を決めることしてたのだが、飲みすぎであまり議論もせず近場のカルカッソンヌに決定。私の希望で11時出発にしてもらったのにもかかわらず出発直前になって部屋のセキュリティーボックスがあかずに苦労したり、初めての給油で手間取ったりして結局モンペリエを離れたのは12時ぐらいになってしまった。
ハイウェイにのって南西へ向かう。ハイウェイの上は自転車を屋根に積んだり、ヨットを載せた台車を引いている車などでごった返しておりときどき軽い渋滞があったもののまあ快調に流れる。天気も笑うほどよく本当に雲ひとつなく遠くまで澄み満っていてずっとワインのブドウ畑と赤い屋根の農家がまさに南仏という感じを強調させる。途中パーキングで写真を撮ろうとしてファインダーを覗き「CFカードがありません」とのメッセージを発見して今日一日写真が撮れないことを悟り軽く落ち込む。
気を取り直してラ・シテという古城がある場所に向かう。どうやら有名な観光スポットらしくかなりにぎわっている。込み合った駐車場、道の両側にならんだみやげものや、そして簡単なレストランなど日本の観光地になんとなく似ている。驚いたのは男の子なら幼い頃に必ず心惹かれたおもちゃの刀が日本の場合だと日本刀なのだがこっちはなんというかドラクエの”銅の剣”とかになっている点だ。他にもおもちゃの甲冑セットもあった。
城下町の中で昼ご飯に地元の郷土料理を出す店に行く。ここでは、豆の煮込みにソーセージが入った料理を食べる。スープが結構いけるので豆料理はそんなに好きではないのだが結構いけたがまた食べたいかというとそんなことはない感じ。そんでもって古城の中は有料でフランス語のガイド付で1時間コースなのでもちろんパス。まあ、英語のガイドでもパスだが。近くにある古い教会を見に行く。ステンドグラスが綺麗で世界最古のパイプオルガンらしきものを見てカルカッソンヌの町に移動。「あー、フランスに永住してこんな田舎でのんびり過ごしたいのぅ。」と思わされてしまう素朴な町でした。夕方になる鐘の音が最高!!
帰りは高速代の10ユーロけちってのんびり地道で帰ったけどけっこう疲れました。途中、地中海を丘の上から見ることができてなかなかでした。
いきなり週末勤務。そもそも外国にいるので週末気分などあんまりないのでだんだんと毎日働くのが普通な気がしてくる。しかし通勤も楽だし気候もいいので意外に苦にならない。そもそも観光にあんまり興味がないからかも知れないけど。
フランスでは法律で週35時間労働と決められているらしいが、ここの人は40時間働く代わりにバケーションを長めにとるらしい。バケーションはだいたい5週間くらいらしいが今は真最中で食堂にもほとんど人がいない。そういえば先月末もバケーションに入る人に「次はいつ来るの?」と聞いたら「9月の始め」と言う答えが返ってきた。アンビリーバブル!!
あー、せめて今週末は休みたいなー。
土曜日に海まで行って寝て起きると当然ながらまだ日曜なわけで。にもかかわらず時差のせいか毎日7時には目が覚めてしまう。いつものように駅前のサンドイッチ屋にサンドイッチを買いにいくが今日はちょっと違う店でカマンベールサンドにしてみた。普通サンドイッチと言うと耳を落とした食パンにはさまっているが、こっちではフランスパンにはさまっているのをサンドイッチと言うらしい。だいたい2ユーロか3ユーロだ。サンドイッチを食べてうだうだしてもまだ10時でルームクリーニングが近づくにつれどこかに行かねばと焦燥感にかられる。な訳でこれまた親切なフランス人のすすめるままに50キロほど離れたニームという街に向かうことにする。持ってきたガイドブックによると、今いるモンペリエはランドック地方だがニームはプロヴァンス地方らしい。プロヴァンス!!うーんいかにも南仏の響きがする。プロバンスでなくプロヴァンス。などとくだらないことを考えつつ出発する。
混むかもしれないからハイウェイより地道がいいとのことなので地道で向かう。地道といっても100キロくらいでスイスイ流れている。今度日本の渋滞がどのようなものかフランス人に見せる必要があるなー。まあ、そんなこんなでニームに到着。途中にカルフールがあったのでわざわざ寄って撮っておいた。がなんと休みだった。ガイドブックには日曜はたいていの店は休みとあるがこんなでかいスーパーまで休みとはなんてすばらしい国なんでしょう!!
適当に走っているといきなり目的のコロシアムが現れるので適当に近くの有料駐車場にとめる。昨日の教訓を生かしてしっかりと駐車場の場所を覚える。駐車場を出るとちょうどそこは公園で小さな売店とちょっとしたテーブルがあったので、ちょうどお昼だしそこでまたまたサンドイッチを買って食べつつニームの地図のチェック。となりには20歳くらいのフランス人の男の子がいて俺が店を出るときに「日本から来たのか?」「うん、そう。では」などと簡単な会話する。彼はなにをするわけでもなくコーヒー一杯でねばっているようだ。優雅よのう。
コロシアムは4ユーロくらいの入場料をとられた。選手が入場する入り口からコロシアム内部を望み映画「グラディエーター」を思い出す。その後、ひいひい言いながら上まで登るもまったく柵はない。自己責任というやつか?
私はそんなに遺跡好きでもないのでもうお腹一杯なのだがまだ30分くらいしか観光してないのでいきなり帰る訳にもいかず、保存状態のいいといわれている神殿メゾン・カレを見に行く。近くにいくとうわーふるーって感じ。紀元前5世紀だから2500年前か。そりゃ、古いわなどと思いながら写真をとる。中に入るもこれは無料だった。なんでコロシアムや神殿があるかというとここは昔ローマ帝国に支配されてたからだそうだ。難しいことはよく分からんが…
他にも噴水を見たりするが炎天下歩き回りすっかりへとへと。アイスを食べながらやっと最初の公園までもどってくる。ふと見ると芝生でみんな寝転がっているので早速参加。となりの人はお腹まるだしで熟睡してた。暇なやつよのーと思いつつ良く見てみるとさっき話した男の子だった。「あんた一回しかない人生それでいいのか!」と小一時間問い詰めたくなったがフランス語も話せないのでやめておいた。ま、そんなこんなで5時にはホテルに戻って来ていい感じの日曜でした。
土曜日は朝からコインランドリーに行って、sechageが乾燥とかちまちま辞書を引きながらなんとか一週間分の洗濯をする。ホテルのクリーニングは靴下1つ3ユーロという劇高ぶりでいくら経費といえどとても使う気がしない。まあ洗濯なんていくらてこづっても午前中で終わる訳で、ホテルにいてもインターネットもできるわけではなくテレビもフランス語で劇暇なわけで。
なわけで現地のフランス人に海の行き方を教えてもらったので海水浴に行くことにする。さっそく半ズボンに着替えて出発。その親切なフランス人によると今日は1年で一番混む日らしい。ちなみにこのフランス人めちゃ親切で地図やパンフレットを何冊ももらった上、紙に書きながら詳しい行き方を教えてくれた。しかし道は軽く工事渋滞があったもののすいすい走って小一時間でつく。海沿いの道に大量に車を止めるところがあるのだが、なかなか空いてなくて1キロぐらい走ってやっとみつけて止める。が、これがあとで大変なことに。
早速ビーチにいってホテルのバスタオルをひろげて横になる。周りを見ると家族連れが多い。あと男二人とか日本ではあまりいないパターンも多かったがもちろんゲイなのかは定かではない。外国のビーチというとトップレスの女性ばっかというイメージだが、意外に少なく5人に1人くらいかなー。不思議なもので見慣れてくるとトップレスが普通な気がしてくる。
本を読みながらねそべって3時間ほど焼く。そしまだまだ明るいが時間的には夕方なのでそろそろ帰るかと思い。例の海沿いの道にもどる。が、同じような景色でどこに車を止めたかよくわからなくなっている。あたりをつけて歩くも見つからない。まさか盗まれたのかなどと想像して盗まれた場合の今後の行動を考えるとげんなりしてくる。そうこう歩いているうちに「絶対ここまでは来てないよー」と思いまた引き返す。似ている車を見つけるたびに近寄って中を見るが見覚えのない荷物があるたびにがっくり。まあ最後には見つかったわけだが炎天下歩き回っていい運動になりました。
Montpellierという南仏の町に来てかれこれ1週間になるわけだが泊まっているホテルが街中にあるので歩けばすぐにいろいろと見つかる。しかもだいたい深夜までやっているようだ。だいたいいつも仕事が終わって食事に行くのは9時をまわってからなのだが外はまだ明るく(日没は10時ぐらい)店も全開だし人もいっぱいいてこれから食事という雰囲気。
そんでもってこの一週間に食べた夕食はというと
(日) タイ料理
(月) イタリア料理
(火) 中華料理
(水) フランス料理
(木) フランス料理
(金) イタリア料理
(土) 中華料理
といった感じである。まずイタリア料理だがとくにそんなにおいしいわけではない。がしかし魅力的なのは写真付のメニューがあることだ。基本的にパスタの麺はホカ弁の片隅にあるやつと同じクオリティな訳だがその他はまあいける。例えばカルボナーラの場合、スープはうまいといった感じ。
フランス料理は注文方法が分からないので敬遠していたが、一緒に出張に来ているイギリス人と食事に行っていろいろと教えてもらった。そこいらじゅうにあるレストランはたいていブラッスリーといわれる大衆的なレストランで、だいたいムニュといわれるコースで前菜とメインディッシュそしてデザートがついて15ユーロくらいでワインを飲んで合計で20ユーロぐらい。しかし、メニューに写真がないのでわからない。だいたい前菜もメインディッシュも4つか5つの中から選ぶわけだが1つぐらいは羊のテリーヌとか英語のスペルと同じのがあるのでそれを頼めばまあ外れはないようだ。しかもどれもそれなりにうまい。
一方、昨日食べた中華料理はひさしぶりにはしを使っての食事でうれしかった。が、中華料理もメニューは全部フランス語なので辞書引きまくり。最近は食事に行くときはフランス語の辞書を持っていくようになった。時間はかかるが確実に分かるし。