超整理術などで有名な野口さんとアスキーの遠藤さんの本。久しぶりに面白いと思った。1995年には世界でトップだった日本人一人あたりのGDPが現在22位まで落ちてしまった。この理由として、ジェネラルパーパス・テクノロジーであるITが世界の産業構造を製造業中心の工業社会からITを主力にライバル企業と戦う情報社会に変えてしまったのにかかわらず、日本が追随できていないことが原因としている。ジェネラルパーパス・テクノロジーとはかつての電気がそうであったようにゆっくりとだがドラスティックに世界の構造を変えていく技術とのこと。
またこの本では1980年代に導入されたメインフレームが20年経ってレガシーシステムとなり、足を引っ張っているという主張もあるが、これはメインフレーム=レガシーというより、むしろかつては最新システムだった基幹システムがレガシーシステムとなっても動き続けるぐらい組織に変革がなかったことも原因だと思う。このことは最後にも述べられている。
p.190
以上で述べたこととITシステムは、表裏一体の関係がある。「日本の情報システムが古いままなのは、日本の企業が変わらなかったからだ」といもいえるし、「日本の企業が変わらなかったから、日本の情報システムが古いままなのだ」ともいえる。
で、筆者も「はじめに」で述べているようにこの本は問題提起を行っているが、具体的な解決策はあまり示されていないのが残念。それほど根が深い問題と言うことだろうか。
Nagiosはオープンソースの監視ツールでリモートのHTTPやSSHなどのサービスのネットワーク監視してWebでレポートしたり閾値を超えるとメールで通知したり出来る。ネットワーク以外にもファイルシステムの空き容量やロードアベレージの監視も出来るのだが、これらOSの内部情報が取得できるのは基本的にはNagiosが動いているローカルだけだ。呼び出しはこんな感じ。
Nagios -> check_disk(ファイルシステムの空き容量)
で、NRPE(Nagios Remote Plugin Executer)なる拡張によって、リモートのシステム内の情報もリモートで取得出来るようになる。
Nagios -> nagios_plugin(check_nrpe) -> ネットワーク -> nrpe_server -> check_disk
というわけでDebian(etch)の場合、監視対象のサーバーには次のパッケージが必要
nagios-nrpe-server
nagios-plugins
でNagiosサーバーにはリモート監視するためにNagios本体の他に次のパッケージが必要
nagios-nrpe-plugin
プラグインの設定は、/etc/nagios-plugins/configあたりに書くのだがローカルとリモートで引数の渡し方が結構違っててややこしい。以上、あまりネットを検索しても見つからなかったのでメモでした(私の検索能力が低いだけかもしれないが)。
Googleが作った仮想世界Lively試してみました。なんとか自分の部屋を作って家具など置いてみたものの、当然ながらだれも来ず。人がいっぱいいるところに行くと”ur(your?)”とか”u(you?)”とかフランクな英会話を始めることになるし…。ちなみに日本語入れたら文字化け。
SecondLifeに比べて始めたときの途方に暮れる感は少ないように思う。あと、entering room…で待たされた場合はトップページに戻って何か服などをアバターに追加して入り直すとうまくいく。とフォーラムに書いてありました。
それにしてもiframeで部屋をブログに貼れるようにするという発想には脱帽。
Xenの話なのだが、以前読んだ次のブログで64bit OSの上で32 bit OSの準仮想化は動かないと思っていた。
CentOS5 64ビットモードにXen導入(32ビット準仮想はNG) — lights on zope
で、今日間違えて64 bit OSの上なのにi386プラットフォームのOSを間違えてインストールしたら何事も無かったかのようにブートした。いつの間にか出来るようになったのね。ぐぐったら次のようなページも発見。
64bit OS上での32bit OSの準仮想化とDebian on CentOS環境の構築完了 – u-ichiのにっき
せっかく64bit環境のためにもう一台サーバーPCを組んだのに1台にマージできそうです。これで、4Gのメモリーが普通に流通したら5,000円くらいのマザーでも16G搭載だし、Phenom入れたら4 CPU。かなり遊べますな。