引っ越したあと、なんとかサーバーの部品を発掘して組み立てて、プロバイダーにコースの変更届をだして、固定IPを申請して、ドメイン業者のDNSサーバーのエントリーを書き換えたのが、月曜日の早朝。なんで、おそらくすべてのDNSキャッシュが書き換わるのに24時間ぐらいかかるので遅いところでは昨日いっぱいこのサイトは見えなかったかも知れません。現在は安定稼動中です。
さて気になるスピードですが、さっそく計測サイトで測定してみたところ下り30Mbps、上り15Mbpsとかなり減速していました(以前は上り下りとも50Mbps以上)。工事に来たNTTの業者のPCだとフレッツスクェアで70Mbpsとか出ていたんだけど、このサーバーにルーターさせてるのがいけないのでしょうか?
とはいえ実用にはほぼ問題ないし料金も半分くらいになったのでよしとします。今後ともsaitoudaitoku.comをよろしく!
この週末、近所に引越しします。このブログは台所にあるサーバーで提供されているのですが、代替サーバーもないので引越しの間、少しの間見れなくなる予定です。
しかも現在は上下とも100MBpsの光ファイバーのBフレッツのニューファミリータイプなのですが、引越し先はマンション内がVSDL接続のBフレッツのマンションタイプになる予定で、上りは30Mbps程度まで減速する予定です。この超大人気ブログを配送する帯域が足りるのかどうか心配で夜も寝れません。(もちろん、冗談です…)
それよりダンボールに荷物つめる作業、終わるのでしょうか?いつも徹夜になります。
株を始めて2ヶ月になる。もともと米国株を$21.132ではじめ、1ヶ月で$23,652に増え現在は$24,397とこの一ヶ月は3%ちょっととあまり増えていない。というのも今週、調子がよかったGoogle株が暴落したからだ。月、火はまだ$460以上でまったくノーマーク。水、木と2%ずつぐらい下がったが全く気にしていなかった。金曜日酔っ払って帰って、それでもまだ$430ぐらいあるので油断して寝て、朝起きたらびっくりプライスの$399.46である。おまけに雪も降っていた。
なんと金曜日だけで8.6%の下落で、Yahoo Financeにリンクがあったこの記事はこのようにセンセーショナルなトーンだ。
SAN FRANCISCO (MarketWatch) — Google Inc. shares fell 8.5% Friday, the stock’s largest one-day percentage drop, a day after the search giant said that it would fight a U.S. government request to share its data as part of an effort to fight online child pornography.
どうやらこの下落は政府と戦う決意をしたのが原因のようだ。こちらのCNETの記事によると、オンラインポルノ規制法の準備のため、政府はGoogleに対してGoogleで使われた検索ワードの提出を求めているとのこと。
司法当局はGoogleに対し、同社の検索エンジンからアクセス可能なインターネットアドレスのうち、100万件の無作為抽出サンプルと、1週間の間にGoogleの検索エンジンで入力されたクエリのランダムサンプル100万語を提出するよう求めている。
またAOL、Microsoft、Yahooに対しても同様のデータの提出が求められたがこれら3社は政府に従ったそうだ。これら3社と違い、ユーザーのプライバシーを守るため政府と対決することを選んだGoogleは確かに素敵だ。が、私の懐がさみしくなるのは困りものである。
さて、前に書いたように私の運用ルールでは2%下落したらロスカット(損切り)するように決められていた。三村先生の本をはじめいろいろな株の本を読み、人によっていろいろと違うことが書いてありびっくりしたのだが、どの本にも必ず書いてあるのが「損切りは絶対に行え」ということだ。
この言葉を忠実に守って何度か下落してあわてて売っては、しばらくして売値よりちょっと高く買い戻すということを続けてみた。確かに急落のリスクを回避した上、上がり始めて安全になってから買いなおすのだからある程度の出費はしかたがない。しかし手数料もばかにならないので最近ロスカットの下限を5%にしたところである。
で、Google株である。私の運用ルールを守ると8.6%も下がった今となっては月曜日に全部売るべしである。が、ここは売るのも地獄である。再び反発して元の価格に回復したら目も当てられない。というのも急速に下がった株は急速に回復することがある、ということを最近身をもって体験したからだ。
実は、とうとう今週から日本株を始めた。任天堂株で月曜日に参戦。買値は16,000円である。その直後、ホリエモン騒動であまり関係なさそうな任天堂株にも波及して一気に15,000円割れである。6%以上、下がったのでマイ・運用ルールに従って水曜日の朝一に売却。しかし、水曜日で相場が全体的に下げ止まったので、木曜日の朝に成り行きで買い注文を出そうとしたが資金不足のため不安に思いながら15,010円で指値で注文。が、わずかに届かず注文成立せず。金曜日に泣く泣く追加の資金を振り込んで16,000円で買い戻した。という寿命が縮むような恐ろしい体験をしたばかりである。
なので、月曜日にGoogle株を売るかどうかの判断は本当に悩ましい。ロスカットの難しさは今週のSPA!の三村先生もこう説いている。
ロスカットの行為は精神的にとても辛い行為。ところがこのロスカットをしないと、さらなる損失の膨らみを招き、次の投資行動を抑制してしまうのです。
(中略)
やはりどんなに苦しくてもロスカットは断行しなくてはいけません。思った以上に損をしてしまったら「持ち直すかも」なんて甘い考えは捨てて、すぐに損切りしてください。これは何度も練習を重ねることで「機械的」にできるようになります。
しかしそれでも、まだロスカットできずに痛い目を見ていない私は、本当にできるかどうかまだ自信がない。結局、この2ヶ月で学んだことは以下のことである。
- リスク回避には金がかかる
- デイトレーダーでない私は注文は常に成り行きで行うべし
- 成り行きで買うための余剰資金をけちるな
もうひとつ学んだことがある。ぎりぎりの判断をするときに苦悩して頭をフル回転させることになるが、それがまた楽しいのである。
最近話題になっている無料動画GyaOを試してみた。このサイト、広告を見るかわりに無料で動画が楽しめるサイトである。動画を見るためにはまずは「視聴設定」なるものが必要で、住んでいる地域、性別、生年月(生年月日ではない)、メールアドレス、職業、簡単な家族構成を入れるさせられる。もちろんどんな層が何を見ているかトラッキングするためだと最初は思った。
視聴設定が終わったら見たい番組を探す。が、最初に見る番組の選定は難航した。というのもはっきりいってあまり魅力的なコンテンツがない。いろいろ探してやっと見つけたのが、戦闘機マンガの名作「エリア88」で、全12話が見れるようだ。さっそく1話から見始める。クリックするとブラウザーの中で再生が始まるのだが、普通のテレビ放送と同じようにCMが入る。それも普通にテレビで流しているCMを使いまわしているようだ。さて本編は早送り巻き戻しが出来るが、ちゃんとCMでは早送り巻き戻しが出来ないようになっている。「む、これはバンバンCMスキップされているHDDレコーダーの天敵か?」と思ったが、GyaOの中で流れているCMがHDDレコーダーのCMだったりするのだからおそらく気にもしてないのだろう。
ここでまず気づいたことはCMに合わせてテレビ画面の横にバナーがあらわれることだ。なるほど、商品に興味を持った視聴者がすぐに商品のページを見ることが出来るようになっており、明らかに普通のテレビよりも高い広告効果が期待できる。
でもって、もうひとつ気づいたことは、見ているユーザーに合わせて最適な広告を見せることが出来るということだ。例えばトレンディードラマを配信した次の日のOLの会話。
Aさん「ねえ、ねえ、昨日のキムタクのドラマみたー?」
Bさん「ええ、見ましたよ!面白かったですよねー。で、CMのグロスちょっと気になりません?」
Aさん「(げ、私のCMはアンチエイジングの基礎化粧品だったよ…)う、うん、あのグロス、いいんじゃない?」
などといったことになるかもしれない。もちろんAさんが先輩OLである。さて、ここで使われるのが入会したときの年齢や性別などのデータだろう。マーケティングに使うだけなので個人を特定できるデータではない。だが、広告を見てクリックしたあと購入に結びついたところまで追跡して分析すると、今のテレビCMよりもはるかに効果的なマーケティングが出来そうだ。そんな手の込んだことするかなーと思ったあなた、民法の番組はすべて企業の広告費によって製作されていることを思い出してほしい。
使ってみて特に大きな不満もなくインフラとしてはかなりいけているものが出来ている印象だ。おそらくGEO@チャンネルのようなテレビとEtherにつなげるだけの端末もすぐに作れるだろう。が、いかんせんコンテンツが弱い。例を挙げるとランキングを見ると私が選んだ「エリア88」がすべてのカテゴリーの中で1位だった。
この話、もうちょっと続きます。
先日のエントリーにも書いたようにいまさらながらVMWareブーム到来である。さてWindowsのメインマシンでインストールしたDebian Linuxがディスクイメージをコピーするだけで、自宅サーバーのwww.saitoudaitoku.comでなにごともなかったように起動して動くのを見てふと「これでいいじゃん」と思ったわけである。
なにが「これでいいじゃん」かと言うと「システムって全部仮想マシンの上に構築すればいいじゃん」という仮説である。ポイントはいったん構成した仮想マシンのサーバーは何の変更もなくどのサーバーでも動くということだ。「install once run anyware」といったところだろうか。
まずOSとミドルウェアのインストール作業について考えてみよう。仮想マシンの場合だと、OSのインストールはインストール済みの仮想マシンのディスクイメージをコピーするだけだ。もっというとソフトウェアベンダーなりが従来のミドルウェアのインストールイメージの代わりに、ミドルウェアをインストール済みの仮想マシンのディスクイメージを配布してもいいだろう。ミドルウェアのインストールという作業が本質的に何なのか考えてみると、「OSが動いているサーバーにミドルウェアの各種ファイルをコピーしてミドルウェアが使えるようにする」ことである。従来だとこのインストール作業というのはなんというか一期一会であり各サーバーに対して一回ずつ必要だ。が、しかし仮想マシンだとこのインストール作業が再利用できる。つまりディスクイメージをコピーするだけでOSとミドルウェアのインストールが数分で完了する。またインストール作業を外注してインストール済みのイメージだけをもらうことも出来るかもしれない。
さらにシステム構築もはるかに簡単になる。例えば、アプリケーション・サーバーやデータベース・サーバーなど計5台のLinuxサーバーからなるシステムを構築する場合を考えよう。普通なら当然、本番環境のサーバーを5台用意して1台ずつOSをインストールして最新のパッチをあててミドルウェアをインストールしてというステップを地道に踏んでいく。が、仮想マシンを使うとそのへんの余っているサーバー1台の上で5台分の仮想サーバーを構築して(といっても上で述べたようにコピーするだけ)、ネットワークや各種パラメーター設定を行い、動作確認を行うところまで実機なしで出来る。動作確認が済んだらおもむろに構成済みのディスクイメージを本番環境にコピーして起動するだけである。つまり環境構築の期間が短縮できる上、実機がなくても環境構築が可能になる。
さらに運用時にもメリットはいろいろとある。まずサーバーの変更が自由自在だ。「ちょっとこのサーバーだと性能厳しいからもうちょっと速いのにしたい」とか「このサーバー壊れたから別のマシンを再構築しないと」とか言う場合も仮想マシンのディスク・イメージをコピーして起動するだけだ。さらにディスクイメージをSAN上の共有ディスクにおいておけばコピーすら必要ない。また仮想マシンはホストOSからすると1プロセスなので、動いている仮想サーバーをプロセスマイグレーションにより停止することなく別のサーバーに動かすことも出来るかもしれない。またサーバーの二重化にも簡単になるだろう。
さてずいぶんバラ色の世界に思えるが、この世界に行くためにはいろいろと課題もある。
- パフォーマンスは?(この便利さに比べたら10-30%程度の劣化は問題ないかも)
- CPUが違うと動かない、エミュレーターで動かしても遅い(x86がデファクトスタンダード?)
- マルチプロセッサーのハンドリングは?(2つ以上のCPUがあったら使えるのか?)
もちろんこういった仮想化技術はメインフレームやハイエンドサーバーでは実現されているが、Intelも仮想化技術に力を入れているしそろそろローエンドの世界にも一気に広まりそうである。こうやって書いてると近い将来システムはすべてXenなどの上に仮想サーバーとして構築されるようになる気が猛烈にしてきました。そしてきっと私がシニアになったときに若者に「昔はサーバーには1つのOSしか動かなかったもんさ」などと言って「古っ!」とか思われる日が来るのでしょうなー。
PC Watchの記事の「デル、2,560×1,600ドットの30型ワイド液晶」」ってすごくないですか?しかも性能の割りに安いし。XGAが78万画素、SXGAで131万画素、UXGAで192万画素なわけなんですが、なんとこれは409万画素ですよ。1280×800がぴったり4枚入るわけか…。うーん。
愛読しているSPA!で連載中の鴻上尚史さんの今週のコラムに乗ってた話。劇作家で演出家の鴻上さんは役者の勉強をしにイギリスに1年ぐらい留学していたのだが(たしか留学中にもSPA!に連載していた)、「have to」と「must」の違いを最近知ったとのこと。もちろん私も知りませんでした。なんでも「have to」はほかからの強制で、「must」は自分自身の強制とのこと。というと「I have to study English this year」だと「上司からもっと英語を上達させろといわれたから今年は英語をやらんとなぁ」って感じで「I must study English this year」だと「よーし、今年は英語をしゃべれるようになってやるぞ!」といったところであろうか?そう言われるとそんな気もしてくるから不思議なもんだ。
次に最近の英会話学校のCMのように気の利いたフレーズの危険性を説いている。
「ちょっと、おしっこ」なんてときに、「Nature calls」なんて高度な表現を使おうものなら「おう、こいつは英語ができるんだ。じゃあ、気を使わなくていいよな」って思って、ビュンビュン、口語バシバシ、省略ガンガンで来るのは明らかなのです。
うんうん、これは納得です。最近CMで憶えたのが「ちょろいんもんよ」という意味の「It’s a piece of cake.」というのがある。だいたいこんな元の意味とかけ離れている言い回しを聞いただけでは、懐疑的で本当にネイティブが使っているか、またどういうシチュエーションでいうのか確認しないことにはとても使う気にならない。うかつに使って「あ?ケーキが食べたいのか?」などと言われたらしばらく立ち直れそうにない。と思っていたらMr. & Mrs. Smithという映画で最後にピンチに追い込まれたアンジェリーナ・ジョリーがかっこよく言い放っていた。「ああ、やっぱり本当にこう言うんだ」と少し安心したが、それでも使う気にならない。
例えば妄想を膨らませると、外人と仕事をしていてあわやピンチという場面だが私はなんとか切り抜ける自信がある。そこで隣の外人に不安げに「大徳、大丈夫か?」と聞かれたときに、端末から顔をあげずに涼しい顔をして「It’s a piece of cake.」と言い放つと確かにかっこいい。思わず自分に惚れそうになる。が、残念ながら明らかに私の英語レベルに見合っていないし、言われたほうもびっくりしたのち、一生懸命下げてくれていた会話レベルが急上昇間違いなしである。
なので私は相手に対して「こいつは英語が苦手で、これぐらいでもいっぱいいっぱい」ということを常に忘れさせないように心がけている(もっともこれは不要かも知れないが…)。なのでメールを書くときも、和英辞典を引いても私が知らない単語は使わないことにしている。とはいえ知らないものは知らない。例えば今日など「新年なので新年のあいさつでもつけたほうがよかろう」と思い「新年のあいさつ 英語」などとGoogleで検索してドキドキしながらコピペして送ったりしてみました。いやー、先は長いですのう。
昨年末にマンガ喫茶で見つけた面白いマンガが「ラーメン発見伝」だ。このマンガ、主人公が普段はダメサラリーマンなのだがラーメンのこととなると異常な情熱と知識を見せる点といい、ちょっとラーメン好きな同僚がヒロインなところといい、また最後のおちで上司に怒られてしめるあたり「美味しんぼ」と構成がちょっと似ている。(ただ雄山に相当するキャラはいない…と思ってたら出てきた!)
が、しかしこのマンガ、ラーメンに対する情熱と知識は本当に深い。このマンガによるとラーメンのスープにおけるイノベーションは本当に目を見張るものがあるそうだ。例えば以下は「ラーメン発見伝」2巻のトンコツ大戦争(後編)からの引用である。
九州系トンコツラーメンはトンコツ味っていう縛りがあるから、スープにトンコツ以外の材料を使う店はほとんどない。でも、縛りのない店ではトンコツ、鶏ガラ、煮干し、カツオブシ、野菜…あらゆる材料を好きなようにミックスして、独創的な味が生み出せたんだ。
なるほど…。トンコツラーメンはラーメンの進化の起爆剤となりながら、自らは時代にとりのこされてしまったわけですか。
そういえば以前テレビで最近の新進気鋭のラーメン屋はダブルスープといっていろいろなスープをミックスさせているというのを見たことがある。が、ここでふと思い出したのがWeb 2.0で有名なTim Oreillyが書いた有名なOpen Source Paradigm Shiftという記事である。彼はこの記事の中で、かつてオープンなPCのアーキテクチャー、いわゆるIBM PCを生み出したIBMがパラダイムシフトの扉を開いたのにもかかわらず実際に新しい時代の利益を得たのはマイクロソフト、インテル、Dellといった会社だったという1980年代の例をあげ、トンコツスープ同様イノベーションを起こした本人が必ずしもイノベーションの恩恵を受けないと述べている。そして同様に、今ソフトウェアの世界で起こりつつあるパラダイムシフトを引き起こしたのはオープンソースの開発者たちだが、実際にその恩恵を受けているのはYahoo!, Google, Amazon, eBayなどの会社だと述べている。もちろんラーメン業界と比べるとスケールは違うもののずいぶん似た話だと思い妙に感動してしまった。このTim Oreillyの記事、かなり面白かったのでおすすめです。長くて大変という人は梅田さんによるサマリーもあります。
で、このマンガ、このトンコツスープによるイノベーションに遭遇して老舗が味を守るべきか改良を重ねていくか悩んだりという話もありなかなか奥深いマンガなのでマンガ喫茶で読む本に困ったときおすすめの一品で私も続きを読むのが楽しみです。
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正月は実家に帰っているのですが、元旦は近所の尾道にある映画「男たちの大和」のロケセットを見に行きました。ロケセットは造船所にあり本物の前半分だけ再現されておりかなりの迫力だったのですが、艦橋部分がないのがちと残念でした。父親のデジタル一眼レフで写真を撮りまくっていたら、なんだかカメラマンになった気がしてきて新年早々デジタル一眼レフが急に欲しくなってしまいました。あー、買っちゃおうかなー。
今年もこの大徳日記をよろしくお願いします。