日記

<危険!>高度な英語のいいまわし

愛読しているSPA!で連載中の鴻上尚史さんの今週のコラムに乗ってた話。劇作家で演出家の鴻上さんは役者の勉強をしにイギリスに1年ぐらい留学していたのだが(たしか留学中にもSPA!に連載していた)、「have to」と「must」の違いを最近知ったとのこと。もちろん私も知りませんでした。なんでも「have to」はほかからの強制で、「must」は自分自身の強制とのこと。というと「I have to study English this year」だと「上司からもっと英語を上達させろといわれたから今年は英語をやらんとなぁ」って感じで「I must study English this year」だと「よーし、今年は英語をしゃべれるようになってやるぞ!」といったところであろうか?そう言われるとそんな気もしてくるから不思議なもんだ。

次に最近の英会話学校のCMのように気の利いたフレーズの危険性を説いている。

「ちょっと、おしっこ」なんてときに、「Nature calls」なんて高度な表現を使おうものなら「おう、こいつは英語ができるんだ。じゃあ、気を使わなくていいよな」って思って、ビュンビュン、口語バシバシ、省略ガンガンで来るのは明らかなのです。

うんうん、これは納得です。最近CMで憶えたのが「ちょろいんもんよ」という意味の「It’s a piece of cake.」というのがある。だいたいこんな元の意味とかけ離れている言い回しを聞いただけでは、懐疑的で本当にネイティブが使っているか、またどういうシチュエーションでいうのか確認しないことにはとても使う気にならない。うかつに使って「あ?ケーキが食べたいのか?」などと言われたらしばらく立ち直れそうにない。と思っていたらMr. & Mrs. Smithという映画で最後にピンチに追い込まれたアンジェリーナ・ジョリーがかっこよく言い放っていた。「ああ、やっぱり本当にこう言うんだ」と少し安心したが、それでも使う気にならない。

例えば妄想を膨らませると、外人と仕事をしていてあわやピンチという場面だが私はなんとか切り抜ける自信がある。そこで隣の外人に不安げに「大徳、大丈夫か?」と聞かれたときに、端末から顔をあげずに涼しい顔をして「It’s a piece of cake.」と言い放つと確かにかっこいい。思わず自分に惚れそうになる。が、残念ながら明らかに私の英語レベルに見合っていないし、言われたほうもびっくりしたのち、一生懸命下げてくれていた会話レベルが急上昇間違いなしである。

なので私は相手に対して「こいつは英語が苦手で、これぐらいでもいっぱいいっぱい」ということを常に忘れさせないように心がけている(もっともこれは不要かも知れないが…)。なのでメールを書くときも、和英辞典を引いても私が知らない単語は使わないことにしている。とはいえ知らないものは知らない。例えば今日など「新年なので新年のあいさつでもつけたほうがよかろう」と思い「新年のあいさつ 英語」などとGoogleで検索してドキドキしながらコピペして送ったりしてみました。いやー、先は長いですのう。

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