エクスペリエンス

アマゾンとリアル本屋のビジネスモデルについて

今年になってからブログで紹介されている本を買うことが実に多い。多くの場合ブログからアマゾンへのリンクがあるのでいったんウィッシュ・リストに入れておいてある程度たまると注文している。アマゾンのアカウントサービスで過去1年で買った本をみると13冊中すべてがブログなどインターネットで紹介されていた本だった。ちなみに「あわせて買いたい」で買うことはあまりない。

それに対してリアル本屋(造語かも知れないが誰しも意味は分かると思う)で買う本はほぼすべてがブラーっと立ち寄って手にとってパラパラと中身をみて「ほう、これはいい」と思った本だ。以前、立花隆の本かなにかで「本屋で手に取った本はお前と縁がある本だから一期一会だと思って基本的に全部買え!」という過激な発言を読んだことがあるが、そうはいかないまでも深く考えずにさくさくと買っている。でなにが言いたいかと言うと、

- アマゾンで買う本はブログで紹介された本で中身は1ページも見ずに買う
- リアル本屋は中身をちょっとみて良かったら買う

という住み分けが完全に行われているということであり、おせっかいな話だがそれぞれまだ売り上げを残す余地があるのではないかということである。とはいえアマゾンではすでになか見!検索なるものを始めている。このサービスは本来は本の中身まで検索対象にするのが目的だが立ち読み的なことも出来る。実際、購入履歴のあるアカウントでログインして頭がいい人、悪い人の話し方という本のページで「サンプルページを閲覧」をクリックすると最初の何ページかは読むことができ、上で指摘したホワイトスペースに食い込もうという姿勢が見られる。

それに対してリアル本屋はせいぜい端末で検索が出来て「その本は3Fにあります」などと言われて途方に暮れるものがほとんどだ。また店員に聞くという手もあるが、多くの場合店員がうろうろと一生懸命探してくれて最後は申し訳なさそうな顔で「お取り寄せになります」とか言われ、色々な意味で胸がいたむ結末になることが多い。(もちろん、探している本がハリーポッターの新作とかならこの方法で問題ない) 

で、私があったらいいなーと思うサービスとしてはインターネットでウィッシュリストに入れておくと近所の本屋で在庫があるところが表示されさらにその店のどこにあるか、例えば棚に番号を振りその番号といった情報まで教えてくれて、さらにそれを携帯メールに送ったりするといったものだ。リアル本屋がアマゾンに絶対負けないアドバンテージは「実物を見れて、気に入ったらその場で買うことができる」ということに尽きる。このアドバンテージを生かしてインターネットで紹介された本をリアル本屋で買わすよう仕向けない手はない。私の勝手な希望としては2010年ぐらいまでにはそれぐらいはして欲しいものである。ちなみにレジで「この本を買った人はこの本も買ってます」とか言われるのはノーサンキューである。

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