エクスペリエンス, 日記

灼熱のディズニーリゾートとレストランの客の制御(長文注意)

夏休みということでディズニーリゾートに行ってきた。1日目にディズニーランド、2日目がディズニーシーにいったわけだが、2日目はとにかく暑く、その上、ファストパスをとったりアトラクションに乗ったりしているうちに、「もうこれ以上歩けない!」というぐらい疲れてしまった。

ヨロヨロになりながらも、お昼と言うことで、手近なエスニック料理のレストラン「ユカタン・ベースキャンプ・グリル」の門をくぐる。この日は園内のどのレストランもそうなのだが、お盆休みのためか、ひどい混雑でこの暑いのに中にさえ入れてくれず、係員のお姉さんに外に並ばされる。ここでまず、ちょっとイラッとする。暑い中10分ほど待つとやっと店内に入れてもらえた。店内では4列くらいの列があり、会計をして食事を受け取り各自席に運ぶ仕組みになっている。

みんなで待つのも無駄なので妻に席をとって座っててもらおうとするも、食事を持った人でないと座らせてもらえないとのこと!「なんて不親切なんだ!」とまたまたイラッとする。

長い列の途中にレジがあり、チキンライスとアルコール類(ディズニーシーではレストラン内のみアルコール類が提供されている!)を注文しすると列の最後で自分の食事をトレイごと受け取る。が、食事を受け取るまで結構な時間がかかる。よく厨房を観察してみると大量に食事は出来て並んでいる。さっさと客に渡せばよさそうなものなのに、なかなか客に渡しておらずまたまたイラッとする。かといって店員が暇そうにしているかというとそうでもなく忙しそうに動いている。

で、並んで待っているうちに今までイラッとした部分について「もしかして食事出来る人数を最適化(最大化)するように運営されているためでは?」と思ってきた。そうだとしたら来店→注文→料理を受け取る→食事のサイクルで、ボトルネックとなっている部分を最適化しているはずである。

このレストランでボトルネックなっているのは、どこかと考えるとおそらく最後の「食事」の部分だ。なぜなら座席には限りがあり、簡単に増やすことが出来ない上、店の努力で食事の時間を上げる訳にもいかない。せいぜい料理をぬるめにつくるくらいか。一方、注文を受け取ったり、おそらく冷凍もしくは作り置きの食事を提供する速度は上げることが出来る。

とすると、この座席の回転率を最大にするには、「食事をする人以外の人を座らせない」、「座席が空いたらすぐに座らせる。ただし、座席に空きがないのに食事を渡したらだめ」のルールが自然に浮かんでくる。でもって、このレストランはこれらのルールを忠実に守っていることに気づく。「食事をする人以外の人を座らせない」については上に述べた通りだし、「座席が空いたらすぐに座らせる。」は前の行程でお金を支払って、料理を受け取るのを待っている人をある程度確保しておき、待たせていることからそうなのだろう。

そう思って見ると、大量に料理が出来ているのになかなか客に料理を渡さない厨房も、小さな機械から伝票が出てきてそのタイミングで食事を客に渡しているように見える。賭けてもいいが、あの伝票は注文を受け取ったときではなく、座席が空いたときに出てきているはずだ。おそらくホールの責任者が料理を出す速度を制御していてその指示で厨房の伝票が出てきている。

私の仮説が正しければ、ディズニーシーはベストを尽くしていると言えると思う。しかしである。ここまで効率よく管理されている客の中に自分達がいるかと思うと少々複雑な気分になるのも事実だ。

あと、関係ないけど体力に自信が無い人は夏にディズニーリゾートに行くのはオススメしないです。ハイ。

similar posts

comment

よろしければ、コメントをどうぞ。トラックバックはこちら

このエントリーのコメントの購読

次のHTMLタグが使えます。: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <pre lang="" line="" escaped="">

*Required Fields