書評

海外旅行に行きたくなった本

サバイバル時代の海外旅行術 (光文社新書)普段読んでいるブログ「サバイバル時代の海外旅行術 (光文社新書)(高城剛) – capsctrldays(2011-01-06)」で知ってあまり期待せずにポチる。新書は読みやすいので興味30%ぐらいあればポチることにしている。作者が沢尻エリカの元夫の高城氏というのにも少し興味を持った。感想はというととても面白かった。”ツアーではなく自分で飛行機やホテルを予約して行って、日本語のガイドブックを見ながら名所を巡ります”ぐらいの人にピッタリかと。曰く、日本のガイドブックは全然だめらしい。

まず、「るるぶ」、「ララチッタ」、「ワールドガイド」、「ポケットガイド」は、すべてJTBパブリッシングが出版しています。JTBが出版しているということは、第一にツアー客用につくられていると思っていいでしょう。だから、新興格安エアラインのLCCの情報などは絶対に載らないのです。(中略)。また「トラベルストーリー」、「新個人旅行」、「まっぷる」の版元は、すべて昭文社です。制作スタッフも、3誌ともほぼ同じ。すなわち、同じような情報を、三つ別々の名前で、(中略)。だから、広告を入れている旅行ガイドは旅行者のためではなく、広告主寄りのつくりになっているのです。日本のスペイン版ガイドで広告が入っていないのは、実業之日本社の「わがまま歩き」と成美堂出版の「いい旅・街歩き」だけです。しかし、「わがまま歩き」のスタッフを見ると、20人以上いて、バルセロナ在住は一人だけです。しかも、カメラマンとしてクレジットされています。

とのこと。がーん、「ワールドガイド」愛用してました。氏のおすすめは英語の「ロンリープラネット」のポケット版とのこと。次から買いますです、はい。他にもパイロットやCA向けに書かれた1冊で世界中を網羅するガイドブックなどレアなガイドブックも紹介されている。もちろんガイドブック以外にも、高級ブランドの紙袋をかばんにすると空港で買ったと思われ手荷物カウント免除されるという小技から、LCCの使い方、海外で携帯電話を安く使うノウハウ、熱いところから寒いところまでカバーできる衣類の揃え方(スーツはコナカのシャワーで洗えるのがおすすめらしい)、世界中の料理を集めた分子料理の紹介、CIAのサイトなどを使っての現地情報の収集情報方法、ヨーロッパで流行っている新しいタイプのスタイルのアグリツーリズムなど盛りだくさん。ついつい時間を忘れて夢中で読んでしまった。あまり海外旅行は好きではないが、これを読んでちょっとどこかに行きたくなりました。少なくても読んでるあいだはワクワクできます。これだけ旅が上手なら一緒に行った人は、そうとうエンジョイできるのは確実かと。そういえば、この高城氏は結局どんな仕事をしているんだろう?

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