エクスペリエンス, 書評

満員電車がなくなる日

筆者 「鉄道が本気出したらこんなもんじゃない!満員電車なんて10年で東京からなくすことができる」
大徳 「でも田園都市線なんて超過密ダイヤだし、車両もこれ以上伸ばせないしさすがに無理でしょ」
筆者 「打つ手はいくらでもある。信号システムの改良、総二階建て車両の導入、鉄輪式リニアなどを導入すると4倍ぐらいまで増やせるよ。」
大徳 「でもそれらの施策をするためにはかなりの予算が必要じゃないの?そんなに余裕あるの?」
筆者 「それは電車の運賃のイノベーションで解決するのさ。公共機関ということで運賃は不当に安く抑えられているけど、需要に見合ったプライシングによりもっともっと利益が上がるようになるよ。その利益を投資すると満員電車なんてなくすことができるよ、きっと」

大徳の脳内の筆者とのコミュニケーションはだいたいこんな感じ。勝間本には、「本の値段と内容は比例する。安い本はそれなりの内容」とあったが、ひさびさに充実の新書を見つけた。筆者の鉄道に対する現状とビジョンのギャップに対する怒り、「鉄道が本気出したらすごいよ!」というのがびしばしと伝わってくるし、分かりやすいのでとても面白い。この内容で760円はとてもとてもお買い得である。最近では新書などはかなり速読で30分ぐらいで読んでしまうのだけれども、ひさびさにじっくりと熟読してしまいました。

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