娘が生まれて病院に通ったり毎晩お風呂に入れたりでなかなか書く時間がなかったのでひさびさの更新です。皆様いろいろと暖かいお祝いの言葉ありがとうございました。
さて以前書いたように、勝間本に「会計は簡単な割りに役に立つので勉強したほうがいい。出来たら家計簿を複式簿記でつけてみよう」とあったので簿記の本などを読んで、「じゃあ次の本は?」となるのだが本屋に行っても簿記の資格本が多くなかなか会計の仕組みを書いた本がない。と思ったら、なんと勝間さんが書いた本がありました。灯台下暗しとはまさにこのことか。
この本、普通の投資家の人でも自分で企業の決算書を読んで自分で健全な成長を続けているかどうかを学べる指南書となっている。とはいえさらっと説明はしているものの財務諸表3点(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)の読み方の最低限の知識が前提のようである。
私の場合、簿記の本に載っていなかったキャッシュフロー計算が分からなくて、いったん脱線して本屋でざっとみてよさげな「キャッシュフローのしくみ」なる本を買って理解した上で続きを読んだのでちょっと時間がかかってしまった。趣味で勉強しているのでいくらでも回り道が出来る。
ある程度時間をかけて理解できただけあって以前に比べると少しは会計に関してかなり理解が進んだと思う。うまく言えないが業務を会計の視点から見れるようになった気がする。以下、今回の発見。
会計というのは合法的にある程度操作可能で、利益を多く見せて投資を呼び寄せたり少なく見せて節税できる。例えば利益を多く見せたいのであれば減価償却に定額法を使い、逆に少なく見せたいのであれば定率法を使う。いずれにしても実際の利益とは異なるでよーく見ると怪しいとわかる。が、見破るにはそれなりの知識が必要。
過去に株価を維持するために実際よりも儲かっているように見せかける非合法な会計操作が行われ、アメリカのエンロンの破綻などで株主が被害を被った。株主を守るため、企業に正確な会計報告を発表することが義務付けるためにSOX法が制定された。
株式会社は株主の為に常に成長することが期待されているので、S字カーブを積み重ねるように既存事業の成長が鈍化する前に新しい事業を立ち上げ続けなければならない。これが企業が常に新規事業に投資している理由である。
さてこの本、「企業がよくやる合法的な会計操作の見破り方」について書いてあるが、逆の見方をすると「利益を操作する会計操作の仕方(入門編)」の本でもあることは否めない。クラッキング対策の本がクラッキング入門になってしまうようなものでこれは仕方ないのかもしれない。この会計操作の世界もいたちごっこの世界なのだろう。
家計簿、複式簿記でつけたことあるけど続かんかったw
勘定科目(だっけ?)ってどうやって決めたらいいのだろう,途中で勘定科目を変えたいときは…とか,そういうことを書いた教科書ってあまりありません。あと帳簿の書き方ばっかり書いている教科書が多く,何のためにそのような概念があるのか,何のためにそのようなことをするのか,を書いている教科書も少ないです。
>家計簿、複式簿記でつけたことあるけど続かんかったw
そうなんですか。私は性格上難しいかと思ってるので、MONEYのデータダウンロードを使って半自動化できないかと思っているところです。
>あと帳簿の書き方ばっかり書いている教科書が多く,何のためにそのような概念があるのか,何のためにそのようなことをするのか,を書いている教科書も少ないです。
そういう点では上の本はいいですよ。ただ、株をやらないのであればあまり意味は無いのかも知れません。