以前、「Xenその後2」で書いたように、saitoudaitokuサーバーであるVMware Server上で動いているDebianをXenに移行させる計画は失敗に終わった。失敗の経緯をかいつまんで書くと買ったマザーボードが最新過ぎてDebianがインストールできなかったためだ。これはXen自体を動かすLinux(Domain-0と呼ばれる)のカーネルが仮想マシン(Domain-Uと呼ばれる)のカーネルとぴったり同じバージョンである必要があり、それってつまりDomain0とDomainUが同じディストリビューションでないといけないためだ。(違っても不可能ではないだろうがかなり面倒)
私は長年、自宅サーバーはインテルCPUと決めていたが、最近ひょんなことからAthlon X2というCPUがTDP45wと省電力で、1万円以下で、AMDマザーって8,000円ぐらいと手頃で、DDR2メモリーが最近激安で、 Athlonシリーズはチップセットがあまり変わらないので適当に買ってもDebianが動くということを耳にしてついつい買ってしまった。2.1GHzのAthlon X2、1Gx2のDDR2メモリ、GIGABYTEのマザーで、25,000円を切っていた。安い、安すぎます。
懸案だったDebian(etch) のインストールはまったく簡単問題なく終了。しかし電力を測ってみると、72wと程度と同じ条件のCore 2 Duoマシンの70wをわずかに上回る。うーん、TDPはCore 2 Duo 65wなのに対してAthlon X2は45wと低めなのになー。ちょっと残念。
次回は、VMware Serverのイメージを変換してXenに移植した話。
前回書いたように今このサーバーが動いているVMwareのDebianをXenに移植しようとしたものの、いろいろ試してみたが結局できなかった。経緯は以下のとおり
残念ながらdomain-0とdomain-uで別のディストリビューションをシームレスに動かすのはまだまだ厳しいようだ。とはいえ、domain-uがFedoraの場合は付属のツールで簡単にインストールできるし問題なく動く。
というわけで、domain-0もDebianにすればいいのだが、チップセットが最新すぎて動かず。今回の教訓としては以下のとおり。
2,3ヶ月したらまた挑戦してみます。
直前のエントリーでkernelを2.4から2.6に上げた話を書いたが、ライブラリの不整合で自分でコンパイルして入れたDNSサーバーのdjbdnsが動かなくなっているのに気付かず。おかげで週末からずっと外からsaitoudaitoku.comの名前が引けなくなってた。とほほ…。
さて以前書いたようにXenで遊んでみたいという理由だけで発作的にCore 2 Duoを買ったわけだが、ひととおりXenで遊んだあとは電源も入れてない始末である。一方、CelronMで動いているサーバーの電力をさらに削減するためにクロックの動的調整が可能なPentium Mと換装したために、家のメインマシンはCeleron M 1.2GHzというとてもコンピューターお○くが使うスペックではなくなってしまった。ここまで遅いCPUを使うともっさり気味になってきてニコニコ動画を再生するのにも常に全力投球の真剣勝負が常に要求される。
ちなみに家にあるパソコンを性能の高い順にならべてみると、
となるが、1,2,3はいずれも目的があって買ったもののめったに使っていない。
すいません、話が脱線してしまいました。話を戻すとせっかく大枚はたいて買ったんだから働けCore 2 Duよ!と思ったわけである。用途はずばり自宅サーバーの後継機としてである。今の自宅サーバーはベースにVine 3.1でその上でVMware Serverで仮想化したDebian 3が動いている。ベースのVine 3.1はファイルサーバーおよびVMware Serverなどインフラ担当で、上に載っているDebian 3がWebサーバーやメールサーバーなどサーバーアプリを動かすのに使っている。
で、思いついた新しい構成は、ベースにXen + Fedora 7(Domain 0)でインフラ担当、上には既存のDebianをそのまま移植してDomain-Uで動かすというものである。ベースがFedora 7なのは調子にのって最新のチップセットを積んだマザーを買ってしまったため動くディストリビューションが他にないからである。いうなればFedora 7専用PCである。そしてXenで動かすDebianはパフォーマンスのよい準仮想化にしたい。理由は単純で完全仮想化ならばなにもXenでなくVMware Serverでいいじゃんと思ったから。
さて準仮想化で動かすためにはKernel 2.6が必須なので、今のDebianを2.4ベースの3(Sarge)から2.6ベースの4(Woody)に上げる必要がある。ここの情報を見ながら慎重に作業をしてたが、よく見たらsources.listのターゲットがstableになっていたのですでに4に更新されていた。stableは仮想的なバージョンでstableが指している内容がsarge→etchになったタイミングで自動的に更新されたのだろう。ただしKernel2.4→Kernel2.6は手動なので、
$ sudo aptitude install linux-image-2.6-686
と打ってリブートが必要。次は、VMwareのディスクイメージをXenに持っていくためにファイルに書き出す必要がある。すぐに思いつく方法は、「ルートパーティションのvmdkファイルをコピーしてから、そのコピーを見えるようにして起動したVMware上のカーネルからddなどでNFSサーバー上に吐き出す」という方法だが、根気よく調べてみるとqemu付属のqemu-img.exeを使ってvmdkファイルをrawフォーマットで出力できることを発見。こいつを使ってrawフォーマットに変換したディスクイメージをFedora上にコピー。
さて地獄はここからだった。(続く)
ちょっと前のエントリー「Core 2 Duo始めたというかなんというか」に書いたように本当は消費電力の少ないモバイルCore 2 Duoが欲しかったものの、FSB800MHzのCPUに対応したマザーが無いという理由で泣く泣く断念した。が、ショッキングなことにすぐにその後すぐに発売されてしまった。
がしかし、AKIBA PC Hotline!の 記事「モバイルCore 2 Extreme対応」をうたうマザーが発売にという記事を見るとその新マザーはレアものということでやはり高く44,000円ぐらいするとのこと。Xenで遊ぶためだけに買うにはかなり躊躇する価格である。それでも、新しく買ったマシンを今のサーバーと置き換えて自宅サーバーにして24時間稼動するのであれば電気代が浮いた分で”もと”が取れるかもしれないのでちょっと計算してみた。
TDPはCPUが全開に回っているときの消費電力なのでCPUのアイドルが94%のうちのサーバーにはあまり参考にならない。また電源効率(通常は65%程度らしい)も考慮する必要があるので、実際に使われている電力は実際に計ってみるのが一番だ。
というわけでワットチェッカーなるものを購入。こいつをコンセントとの間に挟むとどんなものでも消費電力が測定できる。ネット通販でだいたい6,000円くらい。
本当は低電力版のモバイルCore 2 Duoの電力を測定したいところだが無いものは仕方がないので、現在のサーバーを停止して測定してみた。条件は、メモリは1GB,HDDは1つ、光学ドライブ1つ、ビデオカードはオンボードで統一。この条件でlinuxが起動した状態で測定したところ以下の通りであった。
測定の結果、現行のCeleron Mのサーバーが41W、Core2 Duoのサーバーが70Wでその比率は約1.7倍となっていることがわかった。さて差分の29Wの1年分の電気代を計算してみると、1年分の電力量は29W x 24時間 x 365日 / 1000=248kWhとなる。キロワットアワーの単価は東京電力の電気料金のしくみによると1ヶ月の使用量に応じて月当たり120kWhまでは16.05円、300kWhまでは21.04円、それ以降は22.31円となっている。家は300kWhをいつも越えてるので一番高い22.31円を採用して計算すると、248kWh x 22.31円 = 5,533円となる。
つまり低電力のCore 2 Duoに対応したマザーを買うと、44,000円 – 12,000円 = 32,000円余分にかかり、それによる電気代削減は年間5,533円なので”もと”をとるためには32,000 / 5,533 = 5.8年ぐらいかかることになる。実際には今のCeleron Mよりも低電力Core2 Duoの方が少しTDPも高いので実際にはもっとかかることになるが。まあ6年も使わないがマザーが2万ぐらいまで下がって”もと”をとる期間がもっと短くなると十分ありえる話です。
ちなみにこのwww.saitoudaitoku.comのサーバーは通常65W(HDDが4本)ぐらいなので電気代は大体月に1,000円位である。ワット数に200をかけると大体年間の料金になるので覚えておくと便利かも。
このブログをホスティングしているのはCeleronMの普通の自作PCなのだが、ハードディスクを4つ入れているのでケースが共振して10秒ぐらいの周期のブォーンといううなり音になやまされていた。
ちょっと調べてみるとよさそうなのがAntecというメーカーのSoloで、こいつはハードディスクがうならないようにゴムで釣るサスペンションマウントという機能がある。先週近所のPC屋で12,000円ぐらいで売っていたのを確認したので早速ゲット。ただサスペンションマウントだとハードディスクは3つしか入らないので、普通にHDDトレイを使っていれた。HDDトレイでもシリコンのインシュレーターの上にマウントするので防振が期待できる。それにHDDトライならHDDが4つ入るのでぴったりである。
まだ組みあがったばかりだが、PCケースも着々と進歩していることを実感。かなり組みやすい上、随所で上質な作りになっているのを感じる。そして美しい。気になる騒音も今のところ満足。おすすめの一品です。
自分の名前でドメインをとって自宅のパソコンをサーバーにして運用するという酔狂なことを始めてもう6年になる。ということに気付いたのも、ドメイン業者から「登録期限日のご案内 本日が期限です!!」というメールが来たからで、あわてて支払いをしたところだ。今までは2年づつ更新してきたが、当面やめる予定もないので4年更新にしてみた。
なんで6年前に自宅サーバーを始めたかというと忘れもしないフレッツISDNが始まったからで、フレッツISDNが当時の私にとって安価に使えるようになった初めての常時接続環境だったからである。その後、2,3年で私の環境もフレッツADSL、Bフレッツと急速にブロードバンド化した。
そういえば、インターネットがブレークし始めた1995年ころは「日本はインターネット後進国で、ゴア副大統領の号令のもと光ファイバーの設置を進めているアメリカに比べると10年遅れている」などと言われていたが、今は駅前でPSPをおまけにして光ファイバーの勧誘をしている始末である。日本がブロードバンド先進国になったのが、ソフトバンクの孫正義のおかげであることに異論がある人はいないだろう。
さて次にドメイン業者から更新のメールが来るのは4年後の2010年である。いったいどうなっていることやら…。
引っ越したあと、なんとかサーバーの部品を発掘して組み立てて、プロバイダーにコースの変更届をだして、固定IPを申請して、ドメイン業者のDNSサーバーのエントリーを書き換えたのが、月曜日の早朝。なんで、おそらくすべてのDNSキャッシュが書き換わるのに24時間ぐらいかかるので遅いところでは昨日いっぱいこのサイトは見えなかったかも知れません。現在は安定稼動中です。
さて気になるスピードですが、さっそく計測サイトで測定してみたところ下り30Mbps、上り15Mbpsとかなり減速していました(以前は上り下りとも50Mbps以上)。工事に来たNTTの業者のPCだとフレッツスクェアで70Mbpsとか出ていたんだけど、このサーバーにルーターさせてるのがいけないのでしょうか?
とはいえ実用にはほぼ問題ないし料金も半分くらいになったのでよしとします。今後ともsaitoudaitoku.comをよろしく!
この週末、近所に引越しします。このブログは台所にあるサーバーで提供されているのですが、代替サーバーもないので引越しの間、少しの間見れなくなる予定です。
しかも現在は上下とも100MBpsの光ファイバーのBフレッツのニューファミリータイプなのですが、引越し先はマンション内がVSDL接続のBフレッツのマンションタイプになる予定で、上りは30Mbps程度まで減速する予定です。この超大人気ブログを配送する帯域が足りるのかどうか心配で夜も寝れません。(もちろん、冗談です…)
それよりダンボールに荷物つめる作業、終わるのでしょうか?いつも徹夜になります。
この(www.saitoudaitoku.comをホスティングしている)自宅サーバーは、Vine Linuxによって動いているわけだが、待望のメジャーバージョン3.0に向けてのβテストが始まったとのことで早速ダウンロードしてインストールしてみた。
Linuxの検証用のPC(P3-866MHz)に入れると問題なくインストールできた。ただディスプレイをLaptopの1280×1024にすると水平位置が調整可能な範囲を超えてずれていたので(つまり調整できない)、1280×1024@75Hzにして再インストールした。まあ、がんばれば手動でも出来たかもしれないけど面倒なので再インストール。
さっそくログインしてみる。日本語も綺麗に出るしブラウザーもくせがなく綺麗だ。またFedoraのようにデフォルトのロケールがUTF-8になってもいない(これはこれでいいのだが)。最近TurboLinuxとFedora Core2を試しましたがやはりVine Linuxがくせがなく手になじむとの印象が深まりました。
実家で無線LAN導入で快適にインターネットが出来るのでWeblog(ウェブログ略してブログと読むらしい)というのを始めてみました。いろいろ専用のソフトがあるみたいだけど、MOVABLETYPEという専用のソフト(多分一番メジャー?)をチョイス。インストールはgoogleでドキュメントを検索し始めてからこの最初のエントリーを書くまで全部でだいたい2時間くらい。こういうときやっぱり自宅サーバーってのは楽チンでいいねー。
で、このWeblogなんだけど人気上昇中の「ウェブログ」とはによると「ウェブ上にある興味深いコンテンツへのリンクとその批評を記した、定期更新されているリストのこと」らしいんですわ。このWeblogいつまで続くかは分からないけどだらだらといってみようー。