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ハードディスク受難

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先日のニューヨークのハドソン川で起きたUSエアウェイズ機の不時着の原因は、鳥がエンジンに吸い込まれるBird Strikeによる両方のエンジンの障害だった。双発の飛行機(エンジンが2基の飛行機)の場合、障害はどちらか1基までの想定で、両方のエンジンに同時に障害が起こることは想定していないし、そのための訓練もほとんど行われていないらしい。

またITの業界でも「二重障害は想定しない」と高らかに宣言するのが通例であり、二重障害が起きたらバックアップ等で対処するのが普通である。これを、さらに三重化するケースはあまりなく私もまだお目にかかったことがない。

同じことはRAID5のハードディスクアレイにも言えることで、RAIDアレイのうち1台のハードディスクの故障には耐えるが、2台異常故障した場合、データは完全に失われる。しかし、2台のハードディスクが同時に壊れる確率は低いため、めったに発生しないというのが通常の認識だ。

しかしである。前のエントリーであるように自宅サーバーにRAID5を組んでビルドが終わった翌朝、再起動をかけたタイミングで、RAIDアレイのうちのハードディスクの1つが突如として、本来1.5TBの容量がなぜか0.5TBになり、RAID5は縮退モードになってしまった。とここまでならよく話であるが、さらに残ったハードディスクのうち1つがさらに1つ「カコーン、カコーン」と断続的になるようになった。

経験上、「カコーン、カコーン」となるハードディスクはまともにシークが出来なくなりつつありリトライをしまくっているので、死期が近い。この状態で、もう1つ死んだら全滅である。なるべく速くもう一つハードディスクを追加してやる必要がある。というわけで、0.5TBに容量が減ってしまったのは、初期不良交換して、さらにカコーンのハードディスクの代わりにともう一つ注文。

長くなるのでここからはかいつまんで書くと、初期不良交換したハードディスクはもう一度500Gに容量になってしまい、追加で注文したHDDは最初から500Gしか認識せず、唯一健全だった残りの1つも「カコーン、カコーン」となった。あまりにもひどいので、500GになってしまったHDDを再度購入した店に持って行くと「先ほどSeagate社からこのハードディスクの不良について発表がありまして、交換してもいいがまた同じことになる可能性が高い」とのこと。Seagateの不良騒ぎで大騒ぎになる前日である。で、結局、サムソンの1Tのハードディスクの3台に差額交換してもらった。

しかしである。使い始めてすぐに、新しいサムソンのHDDも容量が1TBのところが32MBになってしまった。これはもう、ハードディスクが悪いのではなく、マザーボードかSATAケーブルが悪い可能性が高い。実に紛らわしい話である。幸いサムソンのハードディスクは、サムソン提供のES-Toolなるもので、復活できたがこれがなければ2週間分のデータ(といってもたいしてないが)をロストするところであった。

以下、今回の教訓

  • RAID5を組むならスペアディスクも買っとけ
  • 二重障害も起きるときはおきる
  • どんなときも冷静に!

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