先週から出張でニューヨークに来ており、週末にこっちに住んでいる弟の家にお邪魔してこのエントリーを書いています。弟の住んでいるのはFort Leeというマンハッタンからハドソン川を渡ったところで、夕方には対岸のマンハッタンのビルが夕日に照らされて綺麗に見えます。
ちなみにこの写真をとったのは生活防水を売りにしている割に夏が終わった9月に発売になったSANYO デジタルムービーカメラ Xacti DMX-CA6 オレンジ (生活防水)だ。これはプレスリリースされた瞬間にほしくなって衝動買いしたが、なかなか満足している。横の液晶部分の開閉だけで電源のオンオフが出来るので、右のポケットに入れておけば写真や動画を撮りたくなったときいつでも片手で撮れるのが実にすばらしい。ものぐさで動画好きな貴方におすすめです!
結局、弟の家ですき焼きをごちそうになって調子に乗って赤ワインを1本あけてしまいましたが、その日は久しぶりにぐっすり寝ることができました。
夏休みでニューヨークに出発してすぐに、向こうのホテルからこのサーバーにアクセス出来なくなったが、サーバーの様子は見れないのでさっぱり状況が分からない。(いろいろとトラブルがあったが、なんとか)日本に戻ってきて見てみると案の上電源が落ちていて、電源を入れると何事もなかったように動き出した。台風による停電が原因だろう。
ふと気づいたのだが、電気製品には一度停電したら電気が回復してもそのまま止まってしまうものと、また動き出すものの2種類がある。たとえば、ホームルーター、電話機、ビデオデッキなど常時動くのが前提のものは電気が回復すると自動的に電源が入る。しかしパソコンは一度電源が落ちてしまうと人間がスイッチを入れるまで動かない。これはパソコンが使うときだけ動かすものだと思われているからだろう。確かメインフレームなどは電源スイッチがないと聞いたことがある。
思わずUPSを買おうと思ったが、考えてみたら電源回復後に自動起動するパソコンでこと足りることに気づく。例えば、「Q&A-復電したときに、パソコンも自動的に起動したい。」のページによるとAWARD BIOSなら該当する機能があるようだ。今度チェックしてみよう。
(続きを読む…)
今、用賀あたりで渋滞に巻き込まれている成田行きのバスの中で書いてます。というのも今日からニューヨークに住んでいる弟に会いに行きたいという両親のツアコンとして、ニューヨークに行く為だ。何もこんな1年で一番高いときに行かなくてもと思うが父の仕事の都合でどうしようもないらしい。
しかし、旅行開始直後にしてすでに大変なことになりそうな雰囲気全開。朝、駅に行くと台風7号のおかげでどしゃぶりで、歩いて5分の道のりですでにずぶぬれ。しかも駅につくなり小降りになるというボーナス付き。憂鬱になりつつバスに乗り込んだら成田に前泊している両親から、成田に送ったはずのスーツケースが届いていないとの電話。
まったくどうなることやら。
みんなやってるのかも知れないけど、「最近話題の仮想ソフトのXenの資料を見てきたらよく出てくるHVMって何の略?」とおもったら、「”HVM stands for” Xen」でぐぐるといいです。ちなみに”stands for”は〜の略であるという意味なんで略語を調べるのに便利です。
ここで関連のXenというキーワードも入れるのがミソで、これがないとHVM=High Velocity Missileなどという間違った知識(正解はHardware Virtual Machine)をつけてしまうので気をつけましょう。世の中は広くてだいたいどの略語も別の略語があったりするもんです。
タイトルそのまんまですが…。なんで普段は普通に話してる間柄なのに留守電やメールだと「ですます」の丁寧語になるんでしょうか?私の仮説は、メールや留守電は第三者が見たり聞いたりする可能性があるから、それに備えて敬語という説。どうでしょ?
「コラテラル」という映画で、ジェイミーフォックス扮するタクシードライバーが「10分あったらバケーションにいつでもいける」と運転席のサンバイザーの裏に美しい南の島の写真を入れていた。疲れたときは綺麗な動画や写真を見ると少しリフレッシュします。次のYouTubeの動画は最近のお気に入りで、何度も見ています。Masatoさんのブログ「LegacyFree」で見つけました。
あと「まるでフィクションのような風景」もお勧め。次の中でも写真は一番お気に入りの写真です。このページははてなブックマークで見つけました。
また、たまには壁紙を変えてみましょう。InterfaceLIFTのページには高解像度の美しい壁紙がいろいろとあり無料でダウンロードできます。
さらにスクリーンセーバーも美しくしましょう。GooglePackに入っているGalleryPlayerを入れると自分のパソコンが美術館のようになります。無料で何枚か美しい画像が付属しており、さらに気に入った絵や写真を買うことも出来ます。ちょっとカタログを見てみましたが、お金を取るだけあってため息ものの美しさです。
木曜日の夜にフジテレビで「コマネチ大学数学科」という番組があるのだが、毎週1問数学の問題が出題されて、それをビートたけし、現役東大女子大生チーム、コマ大チームがそれぞれ回答する。ちなみに現役東大女子大生はなんというかコギャル風である。
この番組はいつも愛読している弾さんのブログでいつも放送後に解説が公開されているのでいつの間にかHDDレコーダーで記録して見始めている。ただし弾さん同様、CMは自動スキップである。ちなみに弾さんによるこの第10講の解説はこちら。
さて、いつものように仕事が終わって帰宅して、ビールに続いて焼酎を飲みながら見た問題。今週の問題は、次の通り。
芯の直径4cm、全体の直径11cm、幅11.4cmのトイレットペーパー60mは何回巻きか?
ここで、暇な人は読むのをちょっと中断して自分でも考えてみましょう。
この問題を見て私が漠然と思った答えは、「直径がだんだん変わるから面倒なんだよなー。意外に直径の平均値=(4+11)/2=7.5cmとして計算してしまってもいいんじゃない?」
で、「もし平均の7.5cmで代表出来るとしたら、紙の厚みをxcmとすると直径11cmの外径と直径4cmの内径の1つ内側の周は、それぞれ(11-x)*πと(4+x)*πなので2つを足すと(11+4)*πで平均するとやはり7.5cmの直径の円周と同じになる。であれば1周づつ7.5cmの平均に向かって縮めていくと、外側、内側ともに紙の厚みだけ縮まっていくので、すべて直径7.5cmとしても何周かという計算に関しては同じである。直感的には円周の長さが半径の二乗ではなく一乗なのがポイント。で、
6000/3.14159/7.5=254.7
と買ったばっかのMacの電卓で計算してから続きを見る(実際には酩酊していて60m=60,000cmと間違えていた)。さすがに、もうひとひねりあるかと思いきやなんとこれが正解。現役女子東大生チームが感心していた竹内先生の台形の公式を使った正解より私の解の方が少しだけスマートだと思うのだが、どうでしょう?
私は家と会社で計4台(+MacBook!)のパソコンを使っているが、いつも不満だったのがブックーマークがそれぞれのPCに別々に入っていることだった。「ブックマークなんてネットワーク上に保存しておいてどこからでも参照できるようになればいいのに!」などと、前から欲求不満な状態がもう10年ぐらい続いていた。
そんな私の心の琴線に触れたのが、Google Browser Syncである。こいつは、Firefoxのプラグインなのだが、なんとブックマーク、クッキー、ユーザーIDなどのブラウザーの情報をGoogleのサーバーに保存して複数のPCで同期できる優れものだ。Firefoxを起動するとまずGoogleのサーバーと同期して、しかも前回に開いていたページまでもう一度表示することすらできる。嗚呼、なんて素敵なんでしょう!
が、これには重大な問題がある。それは私はこよなくLunascapeというIEエンジン系のタブブラウザーを愛していることだ。が、それもこれもGoogle Browser Syncのために、泣く泣く別れることにした。
さて久しぶりに使ってみたFirefoxは、一段と描画が美しくなっておりほとんどIEと遜色なくなっている。しかも、微妙に軽快な気がする。うーん、IEももはや必須ではないのか。さっそくGoogle Browser Syncをインストールしてみる。このサービスを使うにはGoogleアカウントが必要である。起動時に数秒待たされるが、本当にシンクロします。会社のPCも家のPCもはたまたMacも同じブックマークが使えます。あと、多分Linuxも。
プライベートなメールはすべてGmailにしている私としては、これでWebとメールは完全にOSの種類と実際のパソコンに依存しなくなってしまった。どうもこのあたりがコンピューティング環境の大きな曲がり角のように思います。これから、いろいろと面白くなりそうです。
私の中でありそうでないもののひとつに「Emacsでwell-formedなXML文書の編集ができるマクロ」がある。が、嬉しいことにこれは今日、過去形になった。
ここ最近、仕事でせっせとXML文書の編集をしていたのだが、なんとEmacsでマクロなしでプレーンテキストとして編集していた。当然、最初は手動でインデントしていた文書も色々な人の手が加わり見るも無残な状態になっていた。これでは、まるで竹やりで戦車に向かっていくようなものである。もっとも、世の中にはPSGMLモードというものがあり、これでXML文書を編集できるわけだが、いかんせんDTDが必須だ。XML Schemaしかない場合などは困ってしまうし、そもそもスキーマのない文書もある。また、Eclipseを使う手もあるが、Emacs暦15年となりキーバインドが脳と直結している状態の私にはなかなかEmacsは手放せない。(Eclipse+Emacsキーバインドはちょっときびしい)
で、修行僧のようにプレーンテキストとして編集する日々を送っていたわけだが、あまりの生産性の低さにとうとう自分でLispを勉強して自作さえ考えていた。で、ぐぐりまくってやっとたどり着いたのが、epoxmlである。
すばらしい!ばっちりです。探し当てるのとセットアップに時間がかかってしまったが、何十倍ものリターンがあると思う。あえて言わせてもらうと、もっと早く出会いたかった。もしも、だれか「そんなに苦労しなくてもこういうのがあるよ」と知っててもショックなので言わないでください。あ、いや、やっぱり言って下さい。
あさましく小銭を稼ごうとしているこのブログの右下にあるGoogle AdSenseだが、自分にも便利なことが分かった。自分のブログだけあって当然私が一番興味があることについて書かれているわけだが、その結果として、「私が一番興味があることについて最適な広告を表示→私に最適な広告」というなんとも当たり前のことに気づいた。皆さん、自分の好きなことについて書いてGoogleに自分に最適な広告を表示してもらいましょう!
世間はゴールデンウィークだというのに、プロジェクトがちょうど佳境な上、アメリカにいる人には通用せず閑散としたオフィスでハードに働いています。そんなときノートパソコンに向かって仕事をしていると後ろから「ウー」という、おじさんが温泉に行って最初に湯船につかるときのような声が聞こえてきた。
勝手に同じチームのN哉さんか誰かだと思い、視線をノートパソコンから動かさないまま「おっさんくさいよ!」とつっこんどいた。しばらくしても反応がないのでN哉さんを見てみると必死のジェスチャーで「俺じゃないよ」と全身で語っている。
ふと見ると、隠れて見えなかったパーティションの奥から人が出てきて高速に去って行った。危機管理の出来ていない私は黙って見送るだけ。うーん、明日見つけ出して謝らなければ!
この忙しいのに仕事を増やしてしまい後悔することはなはだし。
前にも書いたが、ロト6で3億円当てた人のブログ。この人、3億円当たったと知るやいなや、周りのいろいろな女性がお金目当てでよってきてひどい目にあったりしていた。が、最近やっとバツイチで2人の子持ちのYさんといい感じになってきており、ここ最近はハートウォーミングなエントリーが続いている。
まだYさんには3億円のことを言ってないようだ。このまま言わないほうがうまくいく気がするが、それもYさんに失礼な話しだしなー。などとと人のことをあれこれ心配している今日この頃。
このhttp://www.webmastereyes.com/、おもしろいサービスです。わくわくするケースとしてはこのURLに代ゼミの東京の大学リンク集(http://www.yozemi.ac.jp/daigaku/kanto/tokyo.html)を入れた場合などです。かなり的確に、難しさや知名度にリンクしていると思います。
こんなの見つけました。分かるようなぜんぜん分からないような。面白いです。もとは「社員1.0と社員2.0」ではないかと。
江島氏の「XMLとアフォーダンス」というエントリーを読んで、初めてアフォーダンスという言葉を知った。
それをとうとう乗り越えることができたのは、先日のこの発見でした。
XMLデータは自分をどう扱って欲しいかをアフォードしてくる
これは、私にとっては飛び上がって驚くほどの視点の転換でした。
この江島氏のエントリー自体は理解出来たのだが、アフォーダンスという言葉はアフォードに対応する日本語がないせいかいまいちピンと来なかった。で、先日やっとこのアフォーダンスという言葉にピンと来た。東京の地下鉄の半蔵門線をよく利用する人なら分かると思うが、半蔵門線は表参道駅で銀座線のホームと向かい合わせになっており、表参道で乗り換える場合はホームの反対側に行くだけでいいので重宝している。ところが電車の長さが半蔵門線の方が長いため、半蔵門線の最後尾車両から銀座線に乗り換えようとすると向かいに行っても銀座線の車両が来ないので前の方に移動する必要がある。
で、この銀座線の車両がない部分には鉄の柵がある。少し話が長くなってしまったがこれこそアフォーダンスだと思う。この鉄の柵は決して転落防止の為ではなく、この鉄の柵の唯一の目的は「ここには銀座線の車両が来ないので、ここからは銀座線に乗れませんよ!」と無言でアフォードすることにある。「ここには銀座線の車両は来ないので、ここからは銀座線に乗れません。」という看板を張るより、きっとはるかに効果的である。
電車に乗っているときは、だいたいこんなとりとめもないことを考えていることが多いものです。
最近、気づいたのだが私は首都圏から外に国内出張に行ったことがない。いや、正確には一度社内のシンポジウムで札幌に行ったことがあるが、スーツも着てないし出張という感じはなかった。なので微妙に国内出張にあこがれていたわけだが、先日ついに夢がかない名古屋出張に行ってきた。
当日は午後からのミーティングなので朝ののぞみで名古屋に向かう。ノートパソコンを広げてミーティングの準備などして、いかにもサラリーマン的な感じをかみ締める。うーん、満足。
名古屋で沖縄旅行でお世話になっているR氏と合流して昼食。地下街でR氏おすすめの「山本屋本店」で名古屋コーチン入り味噌煮込みうどんを食べる。この店、かなりの行列だったが待ち時間はさほどでもなく味噌煮込みうどんもとてもおいしかった。地元の名品を食べてさらに出張感アップ!
さて予定通り夕方にミーティングも終わり帰路に着くわけだが、お約束通り帰りの新幹線で食べる弁当とお土産を買い込む。名古屋駅のデパ地下でこれまたR氏おすすめの天むすの店に並んでいたが、私たちの直前で売り切れ。代わりに名物のわさびいなりを買う。お土産はうかれて買いすぎた。買ったのは、えびせんべいのゆかり、奈良漬に似ている森口漬、ランチで感動したインスタント味噌煮込みうどん、真空パックの手羽先、友達に頼まれたしゃちほこキティーストラップというラインナップで日帰り出張とは思えない量。
帰りの新幹線では、弁当を食べながらお約束のビールを飲みこの典型的な出張をしめくくる。もちろん出張は楽しいことばかりではないことは重々承知だが、やはり初めての出張は新鮮だったし、ささやかな夢もかない大満足でした。
この週末会社の友達と日帰りで行きつけの富士見パノラマリゾートにスキーに行ってきた。ここは中央自動車道沿いで普通に滑れるスキー場の中では、最も首都圏に近いので行きつけになってしまった。またここはリフトよりもむしろ、ゴンドラに乗って上まで行って3kmのコースを下るのがユニークな点だ。で、今週は軽い筋肉痛を起こしている。もっとも筋肉痛が出たのは、なぜか半日遅れだった。
さてスキーに行って、気づいたのが「スキーとバイクってとても似てるのでは?」ということである。どちらも素人だが、私なりに似ていると思った点は以下の通りである。
- どちらも人間以外の力で滑る(走る)
- 体(車体)を傾けることによりターン(コーナリング)を楽しむ
- ターン(コーナリング)を切り返すときは、一気に加重を抜いて切り返す
で、疑問に思ったのは「なぜバイクだと筋肉痛にならないのに、スキーだとなるのか?」ということである。まず考えられるのが、スピードと旋回半径の違いだろう。はるか昔、物理で習ったように遠心力は速度の二乗に比例して、旋回半径に反比例する。そして遠心力と重力の比率でバンク角がきまる。面倒なので計算はしないが、私の経験からはバイクの方が遠心力が少ないとは思えない。むしろ多いように思う。
で、いろいろと考えた結果たどり着いた結論が、筋肉痛の原因は雪面を押さえつけている力だという仮説だ。しかしスキーのターンの最中は雪面を押さえつけてはいるが、おそらくエレベーターの上昇しはじめのときと大差なく、また力学的にも何の仕事もしていない。ではなぜ筋肉痛になるかというと、膝を落としているからだ。これはスノーボードでも同じだが、滑っている間は膝を落としてスクワット状態にして、刻々と変化する加重に柔軟に対応しなくてはならない。例えば今回の私の場合、降りるのに20分くらいかかる3kmのコースを6本滑ったので滑っていた時間は20×6=2時間で、止まって休んだ時間をのぞくと1時間ぐらいだろう。ということは家で休みながら計1時間スクワットするとだいたい同じ運動量になるはずだ。しかもジョーバのように上下左右に揺さぶったり振動したりする台の上でやると、さらにスキーやスノーボードの運動量と近くなり効果的だ。おそらく下半身強化に最適だと思うが、商品化は難しいと思う。まずはなんかいいネーミングないだろうかと考えてみるが思いつかず。
愛読しているSPA!で連載中の鴻上尚史さんの今週のコラムに乗ってた話。劇作家で演出家の鴻上さんは役者の勉強をしにイギリスに1年ぐらい留学していたのだが(たしか留学中にもSPA!に連載していた)、「have to」と「must」の違いを最近知ったとのこと。もちろん私も知りませんでした。なんでも「have to」はほかからの強制で、「must」は自分自身の強制とのこと。というと「I have to study English this year」だと「上司からもっと英語を上達させろといわれたから今年は英語をやらんとなぁ」って感じで「I must study English this year」だと「よーし、今年は英語をしゃべれるようになってやるぞ!」といったところであろうか?そう言われるとそんな気もしてくるから不思議なもんだ。
次に最近の英会話学校のCMのように気の利いたフレーズの危険性を説いている。
「ちょっと、おしっこ」なんてときに、「Nature calls」なんて高度な表現を使おうものなら「おう、こいつは英語ができるんだ。じゃあ、気を使わなくていいよな」って思って、ビュンビュン、口語バシバシ、省略ガンガンで来るのは明らかなのです。
うんうん、これは納得です。最近CMで憶えたのが「ちょろいんもんよ」という意味の「It’s a piece of cake.」というのがある。だいたいこんな元の意味とかけ離れている言い回しを聞いただけでは、懐疑的で本当にネイティブが使っているか、またどういうシチュエーションでいうのか確認しないことにはとても使う気にならない。うかつに使って「あ?ケーキが食べたいのか?」などと言われたらしばらく立ち直れそうにない。と思っていたらMr. & Mrs. Smithという映画で最後にピンチに追い込まれたアンジェリーナ・ジョリーがかっこよく言い放っていた。「ああ、やっぱり本当にこう言うんだ」と少し安心したが、それでも使う気にならない。
例えば妄想を膨らませると、外人と仕事をしていてあわやピンチという場面だが私はなんとか切り抜ける自信がある。そこで隣の外人に不安げに「大徳、大丈夫か?」と聞かれたときに、端末から顔をあげずに涼しい顔をして「It’s a piece of cake.」と言い放つと確かにかっこいい。思わず自分に惚れそうになる。が、残念ながら明らかに私の英語レベルに見合っていないし、言われたほうもびっくりしたのち、一生懸命下げてくれていた会話レベルが急上昇間違いなしである。
なので私は相手に対して「こいつは英語が苦手で、これぐらいでもいっぱいいっぱい」ということを常に忘れさせないように心がけている(もっともこれは不要かも知れないが…)。なのでメールを書くときも、和英辞典を引いても私が知らない単語は使わないことにしている。とはいえ知らないものは知らない。例えば今日など「新年なので新年のあいさつでもつけたほうがよかろう」と思い「新年のあいさつ 英語」などとGoogleで検索してドキドキしながらコピペして送ったりしてみました。いやー、先は長いですのう。
昨年末にマンガ喫茶で見つけた面白いマンガが「ラーメン発見伝」だ。このマンガ、主人公が普段はダメサラリーマンなのだがラーメンのこととなると異常な情熱と知識を見せる点といい、ちょっとラーメン好きな同僚がヒロインなところといい、また最後のおちで上司に怒られてしめるあたり「美味しんぼ」と構成がちょっと似ている。(ただ雄山に相当するキャラはいない…と思ってたら出てきた!)
が、しかしこのマンガ、ラーメンに対する情熱と知識は本当に深い。このマンガによるとラーメンのスープにおけるイノベーションは本当に目を見張るものがあるそうだ。例えば以下は「ラーメン発見伝」2巻のトンコツ大戦争(後編)からの引用である。
九州系トンコツラーメンはトンコツ味っていう縛りがあるから、スープにトンコツ以外の材料を使う店はほとんどない。でも、縛りのない店ではトンコツ、鶏ガラ、煮干し、カツオブシ、野菜…あらゆる材料を好きなようにミックスして、独創的な味が生み出せたんだ。
なるほど…。トンコツラーメンはラーメンの進化の起爆剤となりながら、自らは時代にとりのこされてしまったわけですか。
そういえば以前テレビで最近の新進気鋭のラーメン屋はダブルスープといっていろいろなスープをミックスさせているというのを見たことがある。が、ここでふと思い出したのがWeb 2.0で有名なTim Oreillyが書いた有名なOpen Source Paradigm Shiftという記事である。彼はこの記事の中で、かつてオープンなPCのアーキテクチャー、いわゆるIBM PCを生み出したIBMがパラダイムシフトの扉を開いたのにもかかわらず実際に新しい時代の利益を得たのはマイクロソフト、インテル、Dellといった会社だったという1980年代の例をあげ、トンコツスープ同様イノベーションを起こした本人が必ずしもイノベーションの恩恵を受けないと述べている。そして同様に、今ソフトウェアの世界で起こりつつあるパラダイムシフトを引き起こしたのはオープンソースの開発者たちだが、実際にその恩恵を受けているのはYahoo!, Google, Amazon, eBayなどの会社だと述べている。もちろんラーメン業界と比べるとスケールは違うもののずいぶん似た話だと思い妙に感動してしまった。このTim Oreillyの記事、かなり面白かったのでおすすめです。長くて大変という人は梅田さんによるサマリーもあります。
で、このマンガ、このトンコツスープによるイノベーションに遭遇して老舗が味を守るべきか改良を重ねていくか悩んだりという話もありなかなか奥深いマンガなのでマンガ喫茶で読む本に困ったときおすすめの一品で私も続きを読むのが楽しみです。
(続きを読む…)
正月は実家に帰っているのですが、元旦は近所の尾道にある映画「男たちの大和」のロケセットを見に行きました。ロケセットは造船所にあり本物の前半分だけ再現されておりかなりの迫力だったのですが、艦橋部分がないのがちと残念でした。父親のデジタル一眼レフで写真を撮りまくっていたら、なんだかカメラマンになった気がしてきて新年早々デジタル一眼レフが急に欲しくなってしまいました。あー、買っちゃおうかなー。
今年もこの大徳日記をよろしくお願いします。