直前のエントリーに書いたように、rdiff-backupを使ってバックアップ運用を始めたのだが、普段アクセスしないところをアクセスし始めたためか、不良セクタが出てしまった。 smartctlの結果は次のような感じである。
197 Current_Pending_Sector 0×0012 100 100 000 Old_age Always - 1
198 Offline_Uncorrectable 0×0030 100 100 000 Old_age Offline - 1
このうち、”Current_Pending_Sector”は「アクセスに失敗したけど、代替セクタへの移動がまだのセクターの数」らしい。代替セクターへ割当させるためには、該当するセクタへの書き込みが必要とのこと。仕方ないので、エラーの出たディスクを一旦RAIDのアレイから外して、もう一度アレイに入れて同期を取り直してみた。
すると今度は別のディスクでまた読み込みに失敗して”Current_Pending_Sector”が1つ出てしまった。トホホです。2つ怪しいディスクを抱えてこれ以上作業するのも危険なので、もう一つディスクを発注する。ずっと予備のを買っておいておこうとは思っていたのが、結局問題が起こってから泥縄式に買うはめになってしまった。
さて問題のディスクを新しく買ったディスクと交換して、不良セクタの出たディスクを別のパソコンにつなげてKnoppixで起動する。まずは、不良セクタのアドレスを調べる。次のようなsmartctlコマンドでディスクにテストをさせる。
smartctl -t long -d ata /dev/sda
しばらくすると、次のようなエラーの行がsmartctlの結果に表示される。
SMART Self-test log structure revision number 0
Warning: ATA Specification requires self-test log structure revision number = 1
Num Test_Description Status Remaining LifeTime(hours) LBA_of_first_error
# 1 Extended offline Completed: read failure 90% 2021 1953520732
この結果から不良セクタのLBAのアドレスが、1953520732だということが分かる。ちなみにこのディスクのfdisk -luの結果は次の通りで、不良セクタの場所は実際に使っているパーチィションの外であることが分かる。
Disk /dev/sda: 1000.2 GB, 1000203804160 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 121601 cylinders, total 1953523055 sectors
Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Device Boot Start End Blocks Id System
/dev/sda1 63 321299 160618+ fd Linux raid autodetect
/dev/sda2 321300 1953520064 976599382+ fd Linux raid autodetect
実際には使用しない領域なので実害はないが、ずっとエラーが出るのも気持ち悪いので以下のコマンドで不良セクタを上書きする。
dd if=/dev/zero of=/dev/sda bs=512 seek=193520732 count=1
すると、”Current_Pending_Sector”が0になった!。でもまだ”Offline_Uncorrectable”が1のままなので、もう一度セルフテストを実行する。
smartctl -t long -d ata /dev/sda
すると無事に、”Offline_Uncorrectable”も0に戻った。実にさわやかな気分である。このディスクはスペアとして置いておいて次にアレイのディスクで障害が起きたら交換することにしよう。本当はパソコンに入れておいてホットスペアとして自動で切り替わるようにしたいのだが、もうドライブベイがないのでホットスペアは断念する。
ご自宅サーバーのバックアップは、夜間のデジカメで撮った写真や動画のrsyncによるフォルダー同期、ブログの内容のMySQLのダンプといった最低限のものだった。が、最近仕事でサーバーインフラの構築についていろいろと勉強したので、もうちょっと真剣にバックアップについて考えてみた。
rsyncによるデジカメ写真の1世代バックアップだが、バックアップ対象のデータはRAID5のディスクにおいてあるので1台までのディスク障害には耐える。しかし、SAMBA経由で見せているWindowsからうっかりフォルダーを削除したりして、夜間のrsyncによるフォルダー同期まで気がつかないとデータが永久に失われてしまう。これが現行のrsyncのバックアップの一番の問題である。仮に日次のrsyncを週次にしたところで、タイミングによってはうっかり削除に対応出来ない点では同じである。
なので、業務データなどでは、週次のフルバックアップ(複数世代)+日次の差分バックアップなどになるのだが、さすがにご自宅サーバーでここまでやるとやり過ぎ感は否めない。
なにかぴったりくるバックアップのソリューションがないかと思ってたどり着いたのが、定期購読しているWEB+DBのバックナンバーの特集「バックアップの研究」である。この特集、実にステキでP.107のバックアップツールの比較表では8項目、8種類が網羅されている。
WEB+DB PRESS Vol.47|gihyo.jp … 技術評論社
最初はbaculaなど複数サーバーのバックアップ、暗号化、自動世代管理、ストレージのプーリングなど高機能なものに最初に目がいったが、さすがに大げさなことに気づいた。結局、この本で一番シンプルなrdiff-backupが非常に気に入った。ステキな点は、以下だ。
- バックアップされたイメージは常に最新状態で、履歴は逆差分で記録する。
- バックアップされたイメージは、アーカイブファイルではなく普通のファイルシステムなので、直接lsなどで日本語ファイル名のファイルがちゃんとバックアップされているかなどを確認することができ、安心できる。
- 古いバックアップの削除機能
とくに1点目は重要だ。一般的なフルバックアップ+順方向の差分だと、ずーっと差分バックアップというのもリスクがどんどん高くなっていくので、一定のタイミングで起点となるフルバックアップを取り直す必要がある。そうすると取り直したフルバックアップ直後の障害に備えて、取り直したフルバックアップ以前にリストアするためには、さらにそのもう1世代前のフルバックアップも必要となるというジレンマがある。結局、本当は1世代のフルバックアップしか必要なくても2世代のフルバックをとらざるを得ない。しかし、逆方向の履歴を持つと起点となるフルバックアップが最新なので1つのフルバックアップだけで、逆差分により任意の時刻へのリカバリーが可能である。ああ、ステキすぎます。
とういわけで、以前のRAID5のトラブル時に唯一生き残ったSeagateの1.5Tをサーバーにつけてバックアップディスクとしてバックアップ運用を開始したところである。
次回は、LVMのスナップショット機能とこのrdiff-backupを使って、無停止でXenのディスクイメージのバックアップをとる方法について書く予定です。

3年ちょっと愛用していたER-6iがついに断線してしまった。コネクターの部分のケーブルの曲げ具合を調整すると鳴るようにはなるがもう常用するのは難しい。次のは前のヘッドフォン買ったときのブログのエントリーである。
大徳日記 » ヘッドフォン変えました
断線してしまったER-6i1はケーブルが長過ぎる(1.5mもある!)点を除いてはすっかり満足していたので、次のも同じEtymotic Research社のヘッドフォンでiPhoneに対応してマイクのついているhf2あたりを考えていたのだが、ネットで調べてもあまりレビューがないが、レビュー記事を見ずに買うにはいささか高すぎる。
ETYMOTIC RESEARCH ( エティモティックリサーチ ) >hf2 Ruby 【サウンドハウス】
そんなとき、2chのカナルヘッドフォンのスレをみてると
160 名前:名無しさん┃】【┃Dolby 投稿日:2009/03/31(火) 01:53:20 ID:Qe+4TgnI0
結局1万以下だとどれがいいですかね。
自宅録音/mix作業でヘッドホンの長時間だと重くて疲れると
いう理由で考えているのですが、それなりにフラットだけど低音も
しっかり逃さないという意味ではどれがおすすめですか?
162 名前:名無しさん┃】【┃Dolby 投稿日:2009/03/31(火) 01:56:38 ID:3Ngpmr980
>>160
Apple In-Ear Headphones with Remote and Mic
の書き込みに「そうか、そういえば!」と思い調べてみるとやはり結構、高評価。値段も安いし、これで音質もよかったら結構もうけものである。ただこおヘッドフォンは本来iPod用なので、iPhoneで使用するとボリュームコントロールのボタンは使用出来ないらしい。真ん中の通話ボタンは使用出来るとのこと。iPhoneの純正ヘッドフォンと同等の機能である。
カナル型の革命児「Apple In-Ear Headphones」を聴き比べる
「モノが好き」2 Apple In-Ear Headphones with Remote and Mic レポ1
と言うわけで今朝、Amazonで発注する。早く試したいので体験プライムにすると夕方とどく。早速、夕食後に試聴してみた。このヘッドフォンはL,M,Sの3種類イヤーピースが付属する。最初、デフォルトのMで試してみたところかなりイマイチな音質。すかさずER-6iに換えてみたところやはり、ER-6iの方が圧倒的にいい。素人でも明らかである。
しかしである。しょんぼりしながら、Lサイズのイヤーピースに換えてみたところ劇的に改善した。イヤーピースのサイズはちゃんと耳のサイズに合わせないとだめなようだ。いろいろなレビュー記事に書いてあるが、なんというかER-6i聞こえなかった音が聞こえるようになる。
ただ、気になる点としてはLサイズのイヤーピースをつけてしばらく聴いていると若干耳が痛くなってくる。こればっかりは慣れの問題なのでもう少し様子を見る必要がある。
また、音質以外の点では、ケーブルの長さや質感などまったく申し分ない。マイクがついているのでiPhoneで音楽を聴いたり映画を見ているときに電話がかかってきてもそのまま通話出来るのもステキだ。
いやー、いい買い物しました。たいへん満足です。

久しぶりの更新です。
昨年末に、「素敵!」という理由だけで買ったIntelのAtomマザーに30GBのSSDをつけて、小型ケースのITX-100に組んでみた。サーバーマニアならかなり琴線に触れる構成かと思う。ちなみに、左の写真が家にあるデスクトップ達で左からサーバー、メインデスクトップ、そして今回組んだAtomデスクトップである。
前から気になっていたLinuxのUbuntuのインストールのために高価なスリムベイのDVD-ROM(ケースが小さいので普通のドライブは入らない)を買うのも惜しいので、ネットワーク経由でインストールしてみた。やり方は、DHCPを自前で立てていればとっても簡単だ。まずは/etc/dhcpd.confに次のように起動ファイルと起動サーバーのアドレスを設定しておく。
filename “pxelinux.0″;
next-server x.x.x.x;
そんでもって、起動サーバーにTFTPDを入れてTFTPDのルートディレクトリに、Ubuntu提供の”netboot.tar.gz“を解凍しておけば勝手にインストーラーが立ち上がる。
で、今そのUbuntu環境のFirefoxでこのブログのエントリーを書いている。Linuxのデスクトップもやっと普通に使えるようになって来ていると実感。日本語入力も十分快適だ。ただ若干動作が緩慢でもっさりしている。AtomはPentium4相当らしいので、それにしては少し遅いように思う。今後に期待したい。
3年ぶりのスキー。やはり体力の低下は否めず午前中いっぱい滑ったら、昼からはすっかり踏ん張りが効かなくなってしまいました。
もう少し運動しないといけませんな。

以前、書いたように低価格のSSDを買って2ヶ月ぐらいメインで使ってみた。が、性能的な問題から結局、もとのハードディスクに戻すことになってしまった。非常に残念である。
大徳日記 » SSD買いました。
せっかく買ったSSDをあきらめた原因は、「プチフリーズ」と呼ばれている一時的にアクセスが非常に低下する問題である。以下、WikipediaのFlash SSDからの引用。
プチフリーズ(プチフリ)問題
2008年7月頃よりMLC-NANDのSSD利用時においてWindowsの動作が一時的(プチ)に止まる、重くなる(フリーズ)という問題がネットにおいて多数報告されるようになった。当初はMLC-NANDのSSD全体の問題と考えられていたが他社コントローラICでは報告が上がっていないため、現在では特定のコントローラICにおける不具合であり製品レベルの問題と考えられている[要出典]。
具体的には、ハイバネーションからの復帰時、アプリケーションのインストール、ファイルの解凍時などハードディスクに負荷がかかるときに、ハードディスクのアクセスランプがつきっぱなしになり、数分間の間、処理速度が異常に低下する。その間、ほとんどパソコンは使い物にならない。
いろいろと対応策があるようで、次のページにある対策を一通り試してみた。しかし、ある程度「プチフリーズ」は解消されたものの、やはり起きるときには起きてしまう。
SSDのプチフリ対策、延命措置 まとめ. – パソコンあそび.
この「プチフリーズ」が起きる原因は、たまたま買ったDOS/V POWER REPORT 03月号のSSD特集に詳しく書いてあった。以下、引用である。
つまり、NAND型フラッシュメモリであるページ内のデータを変更したい場合には、まず、そのページが含まれたブロック全体を飽きブロックに待避させる必要があり、消去は、待避後にしか実行出来ないのだ。
この待避動作は「ブロックコピー」と呼ばれ、待避したいブロック内のページからデータを読み出し、データのエラー訂正を行い、待避先ブロック内のページ書き込むという一連の動作を待避したいブロック内の全ページで行うことになる。ここで問題となるのが、ブロックコピーに要する時間だ。これは、最悪の場合で100ms以上、つまり0.1秒以上かかるとされているのだ。
ただ、すべてのSSDでこの「プチフリーズ」問題が発生するわけではなく、より高価なSLCタイプのものや、キャッシュとしてDRAMを搭載したSSDでは発生しないようだ。
結局、メインでの使用をやめてしまったSSDだが、「プチフリーズ」問題が発生しないときには確かに速く、その快適さも捨てがたいのも事実である。おそらく今年中には手頃な値段で安定して動くSSDが出てくるだろうから、もう少しだけ待つとのがよいかと思う。この本でおすすめのSamsung MMDOE56G5MXP-0VBやバッファローのSHD-NSMRシリーズは確かに文句ないが、いかんせんまだ高い。このクラスの製品が2万円を切ると即買いますよ、ハイ。
なんとなくブログのテーマ(外観)を変えてみました。新しいテーマは、IAMWW W2です。
アーカイブとカテゴリーがなぜかRSSコンテンツになっていたので普通のものに変更したのと、日付の表示を若干修正しましたが、ほぼそのまま使っています。作者に感謝です。
これから少しずつカスタマイズしていくつもりです、ハイ。

先日のニューヨークのハドソン川で起きたUSエアウェイズ機の不時着の原因は、鳥がエンジンに吸い込まれるBird Strikeによる両方のエンジンの障害だった。双発の飛行機(エンジンが2基の飛行機)の場合、障害はどちらか1基までの想定で、両方のエンジンに同時に障害が起こることは想定していないし、そのための訓練もほとんど行われていないらしい。
またITの業界でも「二重障害は想定しない」と高らかに宣言するのが通例であり、二重障害が起きたらバックアップ等で対処するのが普通である。これを、さらに三重化するケースはあまりなく私もまだお目にかかったことがない。
同じことはRAID5のハードディスクアレイにも言えることで、RAIDアレイのうち1台のハードディスクの故障には耐えるが、2台異常故障した場合、データは完全に失われる。しかし、2台のハードディスクが同時に壊れる確率は低いため、めったに発生しないというのが通常の認識だ。
しかしである。前のエントリーであるように自宅サーバーにRAID5を組んでビルドが終わった翌朝、再起動をかけたタイミングで、RAIDアレイのうちのハードディスクの1つが突如として、本来1.5TBの容量がなぜか0.5TBになり、RAID5は縮退モードになってしまった。とここまでならよく話であるが、さらに残ったハードディスクのうち1つがさらに1つ「カコーン、カコーン」と断続的になるようになった。
経験上、「カコーン、カコーン」となるハードディスクはまともにシークが出来なくなりつつありリトライをしまくっているので、死期が近い。この状態で、もう1つ死んだら全滅である。なるべく速くもう一つハードディスクを追加してやる必要がある。というわけで、0.5TBに容量が減ってしまったのは、初期不良交換して、さらにカコーンのハードディスクの代わりにともう一つ注文。
長くなるのでここからはかいつまんで書くと、初期不良交換したハードディスクはもう一度500Gに容量になってしまい、追加で注文したHDDは最初から500Gしか認識せず、唯一健全だった残りの1つも「カコーン、カコーン」となった。あまりにもひどいので、500GになってしまったHDDを再度購入した店に持って行くと「先ほどSeagate社からこのハードディスクの不良について発表がありまして、交換してもいいがまた同じことになる可能性が高い」とのこと。Seagateの不良騒ぎで大騒ぎになる前日である。で、結局、サムソンの1Tのハードディスクの3台に差額交換してもらった。
しかしである。使い始めてすぐに、新しいサムソンのHDDも容量が1TBのところが32MBになってしまった。これはもう、ハードディスクが悪いのではなく、マザーボードかSATAケーブルが悪い可能性が高い。実に紛らわしい話である。幸いサムソンのハードディスクは、サムソン提供のES-Toolなるもので、復活できたがこれがなければ2週間分のデータ(といってもたいしてないが)をロストするところであった。
以下、今回の教訓
- RAID5を組むならスペアディスクも買っとけ
- 二重障害も起きるときはおきる
- どんなときも冷静に!
Linux Software RAID1がうまくいったのでウキウキしながら(死語?)、散らばっているデーターを新しいドライブに1日かけてコピーして集めてみた。すると1.5Tという量は思ったよりも、少なかったことを発見。また、Software RAIDに慣れてきたせいか、段々と自信がついてきてRAID5も意外に行けそうな気がしてきた。あと1つドライブを買ってRAID1にすると1.5T→3Tと容量が倍増するではないか!
という訳で、近所のドスパラ川崎店に行くと運良く新年のセールで1.5Tが12,000円弱で売っていたのでゲット。ちなみに愛用しているこの店、今月一杯で閉店とのこと。せっかく歩いて(といってもちと遠いが)バルクのドライブが安く買える店だったのに…。
さっそくサーバーに取り付ける。とここで、BIOSとLinuxでドライブの認識が違うことを発見。私のも次のページにある情報と同じであった。
Debianクローン – eto.com/d
SATA0 /dev/sda
SATA1 /dev/sdc
SATA2 /dev/sdb
SATA3 /dev/sdd
ああ、破損ディスクが発生して交換するときにトラブルのもとになりそうではないですか!
現在、pvmoveコマンドでRAID1→RAID5にコピー中。電卓で計算すると13時間。とほほー。
前から気になっていたので試してみました。
64bit OS上での32bit OSの準仮想化とDebian on CentOS環境の構築完了 – u-ichiのにっき
試してみたところ、さっくり動きました。おかげで、Debian系とCentos系で2台動かしていたXenのサーバーを1.5TのHDDに換装したサーバーの1台にマージ出来そうです。これもサーバー統合というのでしょうか?
というわけで、このブログをホスティングしているDebianサーバーは、最初は物理サーバーで動いていたのですが、次に仮想化してVMware上で動き、そしてVMwareイメージをコンバートして32bit DebianのXen上でDomain-Uとして動き、今では64bit CentosのXen上でDomain-Uとして動いています。もちろん、新規インストールで入れたのは最初の物理サーバーの時だけで後は全部移植です。
うーむ、いつまで引っ張れるのでしょうか?
直前のエントリーで1.5Tのハードディスクを買った話の続き。発作的に買ったのでスペックをよく調べなかったが、このドライブ結構熱い。買ったのは、シーゲートのST31500341ASだが、スペックシートによるとアイドル時の消費電力は8.3Wである。
あわてて他のドライブも調べてみるとHGSGの1TのDeskstar 7K1000が5.2Wで、WDの低消費電力タイプのWD10EADSが2.8Wなので、ちょっぴり後悔。でもまあ今現在では1.5Tはこれしかないし。
以前書いたように、電気代はワット数に200をかけるとだいたい年間の電気代になるので、向こう5年使うとして、WDのとの差分は5W x 200 x 2台 x 5年 = 1万円となる。あ、結構違うかも。
大徳日記 » 割高なモバイルCore 2 Duoは電気代がどれだけ安くできる(できた)のか?
ちなみに2.5インチになると急に下がって1W以下になる。なんでこんなに違うのでしょうか?
年末に町田のドスパラを覗いてみたら、特価で1.5TのHDDが11,980円で売られていた。私の自宅サーバーには4台のHDDを積んでいるのだが、うまくしてこの1.5TのHDDをミラーリングしてHDDを4台から2台に減らしたいという欲望に駆られ、気がついたらこの1.5TのHDDを2台購入していた。
というわけで移行の開始である。移行元のCentos 5.2はSATAの1ドライブに入っておりパーティションの状況は次の通り。1つめが/bootで残りはすべてLVMという典型的なインストールである。
デバイス Boot Start End Blocks Id System
/dev/sda1 * 1 13 104391 83 Linux
/dev/sda2 14 60801 488279610 8e Linux LVM
これを新しく買ったドライブに置き換えてRAID1で2重化する。既存のドライブにもう1台追加してRAID1化する方法は次のページにあるので参考にする。
非RAIDシステムのRAID化 – CentOSで自宅サーバー構築
今回は追加ではなく置き換えなので、上の手順とは少し手順が異なるがほとんど同じである。しかし、上のページを参考にしてやってみたが、最初はなかなかうまくいかなかった。どうしても起動時にルート・ファイルシステムを認識するときにkernel panicになってしまう。一時は自分でinitrdを自作して、起動するところまで行ってしまったが、この解決法に激しく違和感を憶えもう一度調べ直す。最終的には、次のページを見て解決。
mydrive.jp/OSインストール後のRAID追加方法
このページによると、ブート時にRAIDパーティションを認識させるためには、次の3点を守らないといけないらしい。
- カーネルにRAIDドライバがモジュールではなく組み込まれている
- RAIDを構成するデバイスのパーティションIDが0xfd (RAID 自動検出) である
- persistent-superblockが有効になっている。
で、私はパーティションIDをLinux(0×83)やLinux LVM(0x8e)にしていたので、自動認識されなかった。気づいてしまえばなんと言うことはない。まあ、ここで作ったパーティションはRAIDパーティションであり、Linux LVMのパーティションでもあるのでどちらにするか迷うところだが、よくよく考えてみると、このパーティションの目的はあくまでRAIDなのでRAID(0xfd)を設定すべきである。RAIDのパーティション構成した上で、出来たRAIDパーティションをLVMにするのかあるいは素でext3で使うかというのは、あくまでRAIDを構成した後の話なのでここで持ち出すべきではない。ということに気づいた。
というわけで無事に1.5Tx2(RAID1)で起動するLinuxサーバーが1つ出来ました。次は引き続きこのサーバーにDebianのDomain-Uを乗せて、saitoudaitoku.comサーバーに仕上げます。
今日は仕事始めなので(?)、仕事の帰りに映画「ハッピーフライト」を見に行った。この映画、途中で退屈になること等はまったく無く最後まで一気に楽しめました。個人的な見所としては次の通り(順不同)。
- びしっとCA達をまとめて、やっかいな乗客も華麗にさばくチーフパーサー(寺島しのぶ)。
- 初めての国際線の仕事にチャレンジするちょっとおっちょこちょいな広島出身の新人CA(綾瀬はるか)の初々しい奮闘ぶり。
- オーバーセールが発生したら、パズルのようにファーストクラスやビジネスクラスにアップグレードして全員を詰め込むグランドスタッフ(田畑智子)。
- 私服で意外とカジュアルな空港管制室と、そのカジュアルさに反してプロっぽい仕事ぶり。
- オンタイムの出発と安全を秤にかけ時間と勝負する整備スタッフ。
- ANA全面協力による迫力の飛行機シーン。
- あれだけの人数をたった二人のパイロットに預けているということに対する新たな驚き。
- フライト前にCA達がさっそうと空港を歩くシーン。
ところで、さっそうとしたCAのシーンで思い出すのは、映画「Catch me if you can」で、レオナルド・デュカプリオが厳重警備の空港に侵入するために近所の女子大生にスチュワーデスの格好をさせた上、機長に変装した自分を取り囲ませて堂々と空港に入っていくシーンである。このシーン、本当に美しい。数ある映画の中でもしかしたら一番好きなシーンかも知れない。
でもでも、この映画のCA達もさっそうとしてましたよ。本当に安心して人にお勧め出来る映画です。といっても残念ながら、今週の金曜でだいたいの映画館で終わってしまうようですが…。まあ、DVDが出たら借りてみてくださいな。
元旦から京都の弟の家にお邪魔して、今新幹線で帰ってきているところです。下の写真は新幹線から見えた富士山で、天気がいいからかとても綺麗に見ることができました。
最近はなかなか更新出来ていないですが、今年も大徳日記をよろしくお願いします。

すっかり気に入って愛用しているiPhoneであるが、最近一つ気になることがあった。それは、Google Mapの現在位置表示である。iPhoneを買った当初は現在地がレーダーのようにピコーンと点滅していたのが(ただしGPSが受信可能な屋外のみ)、最近では1cmぐらいの円で囲むようになり、歩いたときの追随性もかなり低くなってしまっていた。
iPhoneでは現在位置の取得する方法として、GPSアンテナの他にWi-Fi(無線LAN)で取得することもできるのだが、どうやら私のiPhoneはWi-Fiでしか現在位置を取得出来なくなっているようだ。ネットで少し調べると、ファームウェアをあげた直後はGPSを補足するのにかなり時間みたい。で、10分ぐらい広い公園に行って放置しておいたがやはり認識しない。
GPS捕捉できね~ – X01HTの日記W-ZERO3とiPhoneも
また、fitnio等のGPSを使うソフトで試してみても軒並み「Waiting for GPS…」から進まない。
iPhone の fitnio を使えば自分が動いた場所やら速度を保存できます – コトリコ
というわけでこれはGPSアンテナが故障しているに違いないと思い。Apple Store渋谷店のジーニアスバー(修理受付)を予約して行ってみた。GPSが動かないとスタッフに伝えると、さっそくGoogle Mapを起動して「ちゃんと現在の場所が表示されていますよね?」と言われる。「いやいや、これはWi-Fiから場所を取得してるんですよ。壊れていると思っているのはGPSアンテナなわけで…」などと30分ぐらい状況を説明した。
その後、店員さんのiPhoneにもGPS Trackerを入れてもらって、クリスマスムード満点の渋谷の通りで二人並んでGPS受信を試みたりしたが、ビルが多くて店員さんのiPhoneも認識しない。結局、工場出荷状態に復元してみてそれでも動かなかったら交換してもらえるとのことになった。
その後、工場出荷状態に復元してもやはりGPSはうんともすんとも言わないので、会社の帰りにApple Store銀座店に持ち込んでみた。今度は2回目だからかあっさりと交換してくれた。あまりに嬉しかったので、その場でAppleCareも買ってしまいましたよ。
アップル – サポート – AppleCare Protection Plan for iPhone
もちろんちゃんとGPSアンテナはばっちり動く。iPhoneのエクスペリエンスもステキだし、Apple Storeのエクスペリエンスもステキということをよーく確認出来ました。すっかりAppleのとりこです。
livedoor Reader – RSSリーダーを愛用しているのだが、最近なぜかときどきクリックしたエントリーと違うエントリーが表示される。単純にこのlivedoor Readerのバグかと思っており、「まあAjaxもやりすぎるとちょっとは問題出てくるよ」などと思っていたのだが、それがとんでもない濡れ衣であることが判明!
たまたまデジカメ写真をVista標準のツールか何かで一枚ずつプチプチとクリックして見ていたら、ときどきコマ送りのようになる。もしかしてクリックのイベントが2回出ているのかも?と思って、検索してみたらロジクールのマウスだと結構起きている。このシングルクリックがダブルクリックになる現象は「チャタリング」と呼ばれているようだ。
北東角地!: 遂にMX-610のチャタリングに終止符を打てた!
Logicool MX-610 チャタリング問題 解消法 : ものづくり日記
しかも、チャタリングをソフトウェアで検知して補正するソフトもある…
テーマ「ChatteringCanceler」の記事/ウェブリブログ
充電の問題で当初3回も交換したとはいえ、結構長い間ロジクールのマウスのMx Revolutionを満足して使ってきた。しかし今回のチャタリング問題に加えて塗装もはげてきたので、思い切ってマウス業界?で人気を二分するマイクロソフトのExplore MouseをAmazonにて購入。Mx Revolutionに比べて少し軽く重厚感に欠けるが、逆にその分動かしやすいし気に入っている。マウスカーソルの追随製もパーフェクト。ただ、使い始めるときにヤンキーの車みたいに、マウスの底を青く光らせ床を照らすのはちょっとやり過ぎな気がします。

SSDもかなり値段がこなれてきたので買って見た。1週間使ってみた感想。
HDD/SSD最安値情報
買ったのは、最も廉価な部類に属するTranscendの64GBのやつで19,300円なり。箱から開けてみた感想としては、「かっるー」ということ。「ただのプラスチックの箱じゃん」という感じ。あんまり高級感とかもない。なくていいけど。
ノートのHDDを換装して気づいたのは意外に発熱するということ。慌てて調べてみると、Travelstar 5K320がアイドル時0.55Wでアクセス時が1.8Wなのに対して、私の買ったTS64GSSD25S-Mは、アイドル時0.6W、リード時1.9W、ライト時2.2Wとなっている。そのためかHDDのアクセスの時と比べると、ちょっとだけパームレストが熱い気がする。ちなみにインテルの爆速SSDは、アイドル時0.06W、アクセス時0.15Wと1/10以下だ。なんでこんなに違うんでしょう?コントローラーか?
さて、気になる速度だが、Winodowsのブートのシーケンスが明らかに違う。「えっ、このタイミングでこれ?」とかちょっと意表をつく。あと、ずっとパソコンを使っていると、よく使うアプリケーションについては起動時にどれくらい時間がかかってハードディスクがどれくらいビジーになるか、体にしみついてくる。しかしSSDに換えるとその感覚が微妙に違う。ランダムアクセスが速いためだろうが、なんというかアクセス時間にぶれがなく、いつも安定してスムーズに動くという感じだ。(あいまいな表現で申し訳ない)
また換装して問題なく動いたかというとそうでもなかった。HDDパスワードをかけると、電源を入れたときはちゃんと動くのだが、リブートのときやサスペンドからの復帰時でHDDが読めなくなり失敗する。これらは、リブートしたい場合は一度電源を切る、サスペンドは使わずハイバネーション(休止)を使うといった対処法で対応できるが、いささか不便だ。このあたりはHDD業界の新参者なので、まだこなれていないのかも知れない。
SSDは確かに快適だが今買いかといわれると、「一日中ヘビーにパソコンを使う人にはおすすめであるが、逆に時々しか使わない人は、最新のHDDの方が安くて大容量で速度も十分なので、HDDがおすすめ」というのが今の感想である。
ソフトバンクからメール(ショートメッセージ)が来たので、いそいそと近所のマックに出かけて試してみた。
iPhone 3G+無線LAN 快適無線LANでiPhoen 3Gフル活用
WEPキーは最初に一度だけ入れればいいのだが、コピペがない上、出先なのでメモも出来ない。仕方ないので気合いを入れてWEPキーを暗記して入力した。
で、Webにアクセスしようとすると認証画面が出てくる。ここでは、Eメール(i)のIDとパスワードを入力するとWebにアクセスできるようになる。12月からはこのWebの認証も一度だけになるらしい。1日1度なのか、1ヶ月1度なのかは不明だが。
iPhone 3Gユーザー向けに「公衆無線LANし放題」を無償提供 | ソフトバンクモバイル株式会社
ともかく今後はマクドナルドに行くと少しWebが早くなるということで。